●こんなお話
研究中の事故でハルクとなってしまった主人公が軍隊から追いかけられたり、治療しようとしたりする話。
●感想
自分自身に何かの実験をして逃亡をしているところから始まって、呼吸法で心拍数をあげないようにしていたりしている。軍が追いかけていって主人公は逃げるけど、殴られたりして心拍数上昇して超人ハルクへ変身。軍人たちを撃退して軍人のリーダーがそれに驚きつつ応戦。
主人公、恋人に会いに行って2人で再会を喜んで大学で実験結果のデータを入手しようとするけれど、そこに軍隊が現れてまたハルクとして応戦。軍人のリーダーは自ら血清を打ってスーパーパワーで戦うけどハルクに敗退。
主人公はチャットで実験のやりとりをしていた相手に会いに行ってハルク家をおさえる実験をして成功するけど、そこでも軍隊が現れて捕まってしまう。
軍人のリーダーがそこの博士を強制的に実験させて変身してハーレムで暴れるのでハルクが立ち向かって殺そうとするけど恋人の説得で殺すのをやめて逃走しておしまい。
冒頭のアバンタイトルですぐに超人ハルクになってしまう主人公やヒロイン、主人公を軍事利用しようとするヒロインの父親とダイジェスト的に見せてしまって、本筋はもうハルクとなるのを抑えようとアンガーマネジメントを頑張る主人公という説明をすっ飛ばすのが皆さんご存じ的な構成が潔いです。
主人公が南米で隠れて生活しているけど、そこの工場での仕事からアメリカ陸軍にバレて特殊部隊に襲われて、そこで初めてハルクの姿が登場する2幕目のスタートのアクションからかっこよくて盛り上がるものでした。全体的にアクションシーンはどれも熱くてよかったです。カタキ役として登場するティム・ロスがハルクを初めて見ても動じずにスマートに銃を扱いながら戦ったり、大学の広い場所でも猛ダッシュしてハルクに挑んだりして、正直主人公よりもカタキ役のほうがかっこよく魅力的に感じました。クライマックスの超人対決もひたすら正面からパワーをぶつかり合うプロレス的なアクションもナイトシーンで見づらいですが、ヘヴィー級のバトルが見られて満足でした。
美女と野獣ものとしてのラブストーリー的な面白さはあまりなく、ヒロインと再会して盛り上がるのかと思いきや、心拍数が上がったらハルクになっちゃうといちゃつけないというのが悲しいくらいで、あまり主人公とヒロインの関係に対しては面白さを感じることができなかったです。ヒロインの今の彼氏さんのほうは特に悪い人物でもないのにただの背景としか出てこないのが悲しいキャラクターでした。それにカタキ役のほうがハルクを追い求めていて、そちらのほうのラブストーリーとして見ると楽しい構成です。
話自体は何度もやりつくされたかのような展開で新鮮さとかはあまりないですが、アクションシーンの見せ方などはかっこよく、突然必殺技を脈絡なく放ったりして戸惑いましたが満足できるエンタメ映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2009/08/26 Blu-ray 2020/11/27 Amazonプライム・ビデオ 2025/04/02 NETFLIX
監督 | ルイ・レテリエ |
---|---|
脚本 | ザック・ペン |
原案 | ザック・ペン |
出演 | エドワード・ノートン |
---|---|
リヴ・タイラー | |
ティム・ロス | |
ティム・ブレイク・ネルソン | |
タイ・バーレル | |
ウィリアム・ハート |