映画【シルミド】感想(ネタバレ)

silmido
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●こんなお話

 金日成暗殺のために死刑囚とかが訓練されるけど、国からも見捨てられそうになる話。

●感想

 北朝鮮がソウルに侵入してくるオープニングに始まり、死刑囚が集められて壮絶な訓練がいきなり始まる序盤はとても勢いがあって面白く見れました。ひたすら過酷な訓練の連続で、主人公達と一緒になって訓練しているような気持ちになりました。それを見ていくうちに、登場人物たちにも感情移入できました。

 が、開始50分すぎるあたりの金日成暗殺がなくなったあたりから。登場人物たちの目的がなくなりだらけた日常に話が展開しますが、見てるこちら側もだらけた感じになってしまいます。目標が失われたので、話の目標も宙ぶらりんになってしまった感がありました。

 そして、韓国自身から部隊の抹殺命令が出て。今まで訓練をしてきた上官たちは悩みますが。要の隊長さんは、そこの重要な決断は部下達に任せて自分は俯瞰の態度をとるのでガッカリでした。部下任せって……。自分はどう思ってるのかを示して欲しかったです。

 クライマックスである、反乱から大統領に会おうとするまでの流れも。主人公達は勇ましい音楽と共に、ひたすら泣き叫ぶお芝居が続いていくので。観ていてグッタリと疲れてしまいます。この内容で、135分はチト長いのではないかと思ってしまいました。

 ただ、さっきまで死刑囚だったのに。いくら戻る道がないとはいえ、途端に祖国統一万歳と国家のために頑張るのは国民性なのか少し理解できなかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2011/09/26 DVD

監督カン・ウソク 
脚本キム・ヒジェ 
原作ペク・ドンホ 
出演ソル・ギョング 
アン・ソンギ 
ホ・ジュノ 
チョン・ジェヨン 
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