映画【82年生まれ、キム・ジヨン】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 母であり妻である主人公が追い詰められていく話。

●感想

 冒頭から旦那さんの実家でストレスが高い状態に置かれてそれが爆発してしまう。その後も旦那さんが何とかしようとするけれど、それが何もわかっていなくて裏目裏目に出てしまう。再就職の誘いもあって働こうとするけれど、案の定周りからいろいろなプレッシャーがあって…。

 韓国社会の普通の主婦。が主人公となってその生活を映しているだけなのに、これほど見ていて苦しい時間はなくてつらい映画でした。大きな映画的な見せ場もなく、カフェや家で会話をしているだけがメインなのに画面に惹きつける魅力のある映画で凄いです。

 主人公が時々、何かに憑りつかれてしまったことかのような行動をとるようになってしまって、それでさらに主人公の周りがよかれて思って行動をして、それがさらに主人公を追い詰めていく。そこに主人公の少女時代から就職を目指す時代などの回想が挟まれて、そこでも生きづらい環境のエピソードが映し出されていきます。

 ただいろいろ描いてきた結果、ちゃんとした明確な答えがあまり表示されず。普通に明るくなって文章を書き始め…というのも少し甘すぎるのではないかと思ってしまったり、主人公の憑依が声質を変えるだけだったり、大きく泣いたりと個人的に冷めてしまうポイントもありました。

 主人公が常にウエストポーチみたいなものを腰につけていて何かな? と思ってみていると子どもをそこにおくというのとかを見て、子どもを持ち運ぶときの共感を覚える映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2020/11/01 T・ジョイPRINCE品川

監督キム・ドヨン 
脚本ユ・ヨンア 
原作チョ・ナムジュ
出演チョン・ユミ 
コン・ユ 
キム・ミギョン 
コン・ミンジョン 
パク・ソンヨン 
キム・ソンチョル 
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