●こんなお話
富士山に恐竜が現れる話。
●感想
富士の青木ヶ原で女性が洞窟に落下してそこで巨大な卵を発見して、近くの工事現場の人たちに報告する。そのニュースを見た主人公が現場に行こうとする。主人公の父親は恐竜生存説を唱えたけど学会では取り上げられず失意のうちに亡くなっていた。
富士山の湖でカップルが行方不明になる。主人公と助手とその友達が現場に行くと、友達が首のない馬の死体を発見して恐怖。けど馬の死体はどっかに行ってしまう。主人公が再び現場に行くと馬の死体は木の上に持ち上げられている。
フェスが湖の上で行われていて盛り上がるけど、会場が崩壊してさらに遠くから恐竜のヒレみたいなのが現れてパニックになるけど、それはいたずらと判明。主人公の恋人と友達が湖の調査でダイビングするけど、友達が何かに襲われて死亡。
町役場も本格的に調査に乗り出して、湖を立ち入り禁止にする。主人公がダイビングで調査しているときに地元の人たちが機雷を投下して主人公巻き添えを食らってピンチのところを恋人が救出。主人公の昔からの知り合いで地元のおじさんが洞窟の中に入っていくと恐竜の卵から恐竜が現れて襲われる。そこに主人公たちも現れて恐竜が登場。
地元民たちパニックで銃を撃つけど機雷に間違って発砲して爆破して住民たちみんな死亡。恐竜と怪鳥が戦うのを見守る主人公。富士山が噴火して恋人が地割れに落ちそうになって主人公が助けようとするところでおしまい。
特撮シーンの迫力がないのは時代なので仕方ないと思いますが、いかんせんお話のほうが退屈でした。
恐竜の卵が見つかった→主人公が調査する→恐竜大暴れ。これだけの展開しかなく、しかもこれだけなのに、恐竜が初登場するのが開始40分すぎてから。たった90分の映画なのにこれではあまりに遅く感じます。しかも、またそこから出てこないです。それに、シリアスな場面なのにやたら軽妙な音楽が流れるのも雰囲気台無しですし、主題歌のインパクトが強烈で一体何を聞かされているのだろう? と思います。
そして、恐竜が人々を襲って、いよいよ住民たちが反撃しようという流れになり、銃をぶっ放す住民たちの弾がドラム缶にあたり大爆発してみんな全滅という衝撃のシーンがあったりして笑えました。よくよく考えると、この恐竜達は何で戦うのかも謎ですし、恐竜の目的もよくわからない。出てくるきっかけも何だかよくわからなかったです。そして、衝撃の結末。何で今そのタイミングで爆発するんだという。ただ何気にゴア描写があってそこはジャンル映画的に楽しめました。そして、ラスト10分の恐竜対決の特撮も面白かったです。
☆
鑑賞日:2012/01/06 DVD 2024/02/03 YouTube
監督 | 倉田準二 |
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脚本 | 伊上勝 |
松本功 | |
大津一郎 |
出演 | 渡瀬恒彦 |
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林彰太郎 | |
沢野火子 | |
清島智子 | |
牧冬吉 | |
中村錦司 | |
滝沢聡 | |
司裕介 |