映画【にっぽん泥棒物語】感想(ネタバレ)

Nippon dorobô monogatari
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●こんなお話

 泥棒の話。

●感想

 蔵に忍び込んで犬や子どもの障害を突破してく序盤が笑えます。忍び込んでいくと子どもがじっと見つめている。食べ物を渡すと「もっとちょうだい」とせがんでくるけど、もうないとわかると号泣して大慌てで逃げ出すってところなんか古典的ですけど最高でした。

 前半はどろぼうの日常を描いたコメディとして進みますが、中盤から実際にあった松川事件が絡んできて。そこに警察の強要の証言が迫ってきたりして、妻との関係なんかがでてきて。いつの間にかどろぼうの話から松川事件に話がすり替わっているのに驚かされます。その中、三國連太郎さん、伊藤雄之助さん、佐久間良子さん、千葉真一さん、鈴木瑞穂さん、市原悦子さん、加藤嘉さん。ががっぷり四つでかみ合ってるのが見ているだけで面白かったです。

 そして何といってもクライマックスの三國連太郎さんの証言シーンの警察に対する皮肉をたっぷりという場面は最高に笑えるもので警察が嘘の証言を迫ったことなんかをとぼけながら答えるところは声を出して笑ってしまいました。

 ただ、福島弁で全員喋るので聞き取りずらい部分もあって、シナリオを読んで確認しなくちゃいけない部分もあったのが辛かったです。

 とはいえ、法廷ものとしてコメディとして傑作の映画であることは間違いなかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/03/05 DVD

監督山本薩夫 
脚本高岩肇 
武田敦 
出演三國連太郎 
北林谷栄 
緑魔子 
佐久間良子 
五月藤江 
江原真二郎 
市原悦子 
伊藤雄之助 
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