映画【ゴジラ(1954)】感想（ネタバレ）

●こんなお話

　漁船が次々と沈没して、謎の巨大生物が上陸してくる話。

●感想

　開始20分までは漁船が何かに襲われて爆発したり島で島民たちが何かに押し潰されたりと謎の事件が発生する。生物学者が島へ向かって調査する。そこにゴジラどーん!
　なかなか姿を見せない演出。そしてゴジラが現れたらひたすらゴジラが破壊の限りを尽くす恐怖の存在なのが凄いです。「もうすぐお父ちゃんのところへ行けるからね」と母親と幼い子どもが一瞬映ったり、ゴジラが去った後は野戦病院のようになって親を亡くした子どもが泣き叫び、ガイガーカウンターで調べられる子どもなんかを見ると放射能に汚染されたことがわかる衝撃。

　ゴジラに対して水爆の影響を受けてるのに生きている生物を調べないんだという主張と人間を殺すゴジラを倒そうという主張の2つが対立する軸になりますが、どちらの主張も納得できるものでした。
　そしてゴジラを倒すことができる兵器を作った芹沢博士の苦悩。ゴジラを倒せる兵器だけど、人類が破滅へと向かってしまうかもという苦悩。

　娯楽映画としても最高で、特撮の素晴らしさに科学者としての生き方の苦悩と決断が熱い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2013/07/21　Blu-ray