映画【言の葉の庭】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　少年と女性が雨の日に逢瀬を重ねていく話。

●感想

　写実的な映像はアニメーションでやる必要あるのかな?　と思いますが、一旦、人間の中に取り込んでそれをアウトプットすると、とても美しい映像になって主人公たちと一緒に雨が心地よく待ち遠しい映像で素晴らしかったです。

　15歳の高校生と27歳の女性の恋愛と心の傷の再生を描いていきますが、いきなり初めて会った時に万葉集の短歌を詠むヒロインに引いてしまいましたが。見ていくとヒロインが何故、昼間からお酒を飲んでチョコレートを食べているのかがわかっていきます。

　靴職人を目指す男の子が、歩き出せなくなったヒロインのために靴を作ろうと決意するけど……。という。クライマックスは相手をなじるという行為をしますが、それが感動的に描かれて傷を乗り越えるというのはあまり見た事がないもので新鮮味があって面白かったです

　けれど、ヒロインの職業がわかるところは、ちょっと出来すぎ感いなめなくて。同じところにいて気づかないものなの?　とちょっと引いてしまいました。
　それに、ちょっとモノローグで心情を説明しすぎなのかな?　とも思いました。とはいえそれは新海作品の特徴でもあるので、それはそれでありだと思いました。

　映像の綺麗さは当たり前に凄いことが凄いのと、公園では言葉で2人が繋がっていたのが、自分の想いをぶつけたことにより心からわかりあえるという言葉の面白さで見せるのはよかったです。

☆☆☆

鑑賞日:2013/08/09　DVD