●こんなお話
侍でありながら鞘しか持たない父と反発する娘の話。
●感想
主役のさや侍役の人は不思議な魅力を持っていて、そのたたずまいだけで面白かったです。ただ、捕まって30日以内に若君を笑わせないと切腹といわれ。娘や門番に言われたことを一生懸命やるさや侍ですが。本人は至って真面目に言われたことをやっているだけで、それを笑いにするというのは、人が一生懸命する姿を笑うことはできなかったです。
さや侍自らが笑わせるのでなく笑われていることに気付いて、それを利用して笑われているのだったらわかりますが。この映画を観てる限り、主人公のさや侍は何で笑われているのかもわからず。ただ一生懸命にいろんなことに挑戦しているようにしかボクには見えなかったです。
そして、映画の流れも、30日の苦行を延々と見せていくもので、さや侍が滑稽なことをやっているのを見て笑える人は楽しめると思いますが。自分には、さや侍がかわいそうに見えてしまってみてるのが辛かったです。
延々と30日の苦行を見た後、いったいどうやってこの危機を乗り越えるのか? というところだけを楽しみに見てましたが。そのラストでさや侍がとる行動は、全くの謎で。何でそんな決意をしたのかがわかりませんでした。あれでは、娘さんの将来が心配でなりませんでした。
とはいえ、笑っているお客さんはいましたし。エピローグの歌は、なかなか感動的だったと思いました。
☆☆
鑑賞日:2011/06/11 TOHOシネマズ南大沢
リンク
監督 | 松本人志 |
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脚本 | 松本人志 |
出演 | 野見隆明 |
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