映画【トランスフォーマー ダークサイド・ムーン】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　人類の歴史的偉業の裏でトランスフォーマーたちの戦いの話。

●感想

　シリーズの特徴である実写の車や人間が爆破で吹き飛ぶ中にCGのキャラクターがトランスフォームしたりしたり、ガチャガチャと変身しながらスローでの攻撃どーん。という見せ方は相変わらずで、更には主人公たちが普通の会話でも大声で叫んで躁状態がものすごいことになっていて、会話の内容が頭に入ってこないのも相変わらずで楽しい3作目でした。

　主人公が過去2回、地球を救ったのに無職で困っていて就職活動というのと実際の歴史の米ソの宇宙開発競争は実は機械のエイリアンたちとの関係があって…チェルノブイリは…。という史実ベースにSFの設定を混ぜていて、面白いかな?　と思ってみているといつも通りの主人公たちの叫びや画面の情報量にだんだんとついていけなくなるのもシリーズらしい展開でした。

　主人公の就職活動もずーっと騒いでいるので、一体何しているんだろう?　とポカンとしつつ、味方のエイリアンも敵側になるかもということでアメリカ政府は味方のエイリアンを追放しようとしたり、ガラクタになっていた先輩エイリアンを復活させたりといろいろな陰謀が進行していきます。

　主人公が就職した先でのケン・チョン演じる男が「陰謀がある。自分は殺されるかも」と主人公に秘密を打ち明けるハイテンションとかも面白いですが、これまたハイテンションで何しているのかボーっとしてしまう疲れるお芝居でした。

　なんやかんや敵側のエイリアンが宇宙から仲間を呼び寄せて地球を支配しちゃうってんで、みんなで頑張って阻止するという流れになってのクライマックス。

　サバイブするために悪いエイリアンに味方する人間がいたりするのは面白かったです。そんな人間の邪魔が入ったり。

　あとはいつも通りのグッチャグッチャンと街が破壊されて、そんな中を動き回り逃げ回りする主人公たちというのをひたすら愛でる映像美でした。今回はあんまりバンブルビーなりそのほかの仲間が活躍するというのがわかりにくく、敵の船に侵入して破壊活動する小さいエイリアンとかも名前もよくわからない状態のまま活躍して、あまり仲間が活躍しての盛り上がりみたいなのがないのが、せっかくのド迫力の映像なのに残念でした。

　160分という長い時間見ていてボーっとしてくる頭がクラクラシリーズとして楽しい映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/07/31　Blu-ray　2021/04/30　NETFLIX