映画【エルム街の悪夢3 惨劇の館】感想(ネタバレ):集団悪夢バトル

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●こんなお話

 病院に入れられた子供たちがフレディと戦う話。

●感想

 クリスティン・パーカーは自宅で悪夢にうなされ、建設中の建物の上から飛び降りようとするが、母親に発見されて止められ、自殺未遂と判断されて精神病院ウエスティン・ヒルズに入院させられる。病院には同様に悪夢を訴える若者たちが収容されており、夢遊病のフィリップ、粗暴なキンケイド、テレビ女優志望のジェニファー、車椅子生活のウィル、元薬物依存のターリン、発話障害を持つ少年ジョーイが集められている。

 新任インターンとして赴任したナンシー・トンプソンは、患者たちが語る夢の内容が共通していることに気づき、かつて自分が対峙したフレディ・クルーガーの存在を確信するが、病院側は統合失調症や自傷行為と判断し、鎮静剤による管理を続ける。

 夜、フィリップは夢の中で体から腱を引き出され操り人形のように操られ、現実世界で病院の高層階から転落死する。続いてジェニファーは夢の中でテレビ画面から引きずり込まれ、頭部をテレビに打ちつけられて死亡する。

 ナンシーはクリスティンが他人を自分の夢の中に引き込める能力を持つことを知り、担当医のニール・ゴードンと協力して集団催眠療法を行い、患者たちは夢の中で理想の姿となってフレディに対抗するが、ジョーイが捕らえられて昏睡状態に陥る。

 病院長は治療を危険視し、ナンシーとニールを病院から排除する。ニールはその後、修道女の姿をした女性に導かれ、フレディがこの病院で精神異常者たちに暴行された修道女アマンダ・クルーガーから生まれた存在であり、フレディを止めるには遺骨を清める必要があると知らされる。

 ナンシーとニールはナンシーの父ドナルドからフレディの遺骨の隠し場所を聞き出し、廃車置き場から遺骨を掘り出す。その間、夢の世界ではターリンやウィル夢の世界の力でフレディに挑んでいく。

ナンシー、クリスティン、キンケイドは最後の夢へ入り、ナンシーはフレディと直接対峙するが、腹部を刺され致命傷を負う。現実世界でニールが遺骨に聖水をかけ十字架を立てると、夢の中のフレディは消滅する。

ナンシーは病院内で息を引き取り、後日葬儀が行われる。ニールは修道女の墓を訪れ、そこにアマンダ・クルーガーの名が刻まれていることを確認する。最後にクリスティンの部屋の窓の外にフレディの象徴である小さな家が一瞬映し出され、おしまい。


 シリーズ定番の構図である、若者たちが悪夢の中で殺されていく一方で大人たちが事態を信じない流れを踏襲しつつ、本作では夢を共有し、能力を持って戦うという明確なチーム制バトルに舵を切っている点が特徴的でした。

 夢の中では身体能力が飛躍的に向上したり、魔法のような力を使えたりと、ホラーというよりファンタジー寄りの演出が多く、シリーズの中では好みが分かれそうですが、娯楽性は非常に高かったです。特に序盤の操り人形による屋上転落、テレビから引きずり出されるジェニファーの死に方など、フレディらしい発想勝負の殺害演出は印象に残りました。

 中盤以降の集団戦では、体操選手のように跳躍するキャラクターや、魔法使いのような能力を持つ展開が続き、仲間同士で役割分担しながら戦う構成は見ていて楽しかったです。現実世界ではフレディの骨がクレイアニメのように襲ってくる場面もあり、夢と現実の両面で工夫が感じられました。

 一方で、決着の付け方がフレディの遺骨に聖水と十字架というシンプルな方法だった点は、盛り上がりきる前に終わってしまった印象もあり、やや物足りなさは残りました。それでも、シリーズの方向性を大きく変えた転換点として、記憶に残る一本だと思います。

☆☆☆

鑑賞日:2020/06/30 DVD 2026/02/04 U-NEXT

監督チャック・ラッセル 
脚本ウェス・クレイヴン 
ブルース・ワグナー 
チャック・ラッセル 
フランク・ダラボン 
出演ヘザー・ランゲンカンプ 
ロバート・イングランド 
パトリシア・アークエット 
ローレンス・フィッシュバーン 
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