●こんなお話
日本のアニメーション作家たちの4つの短編。
●感想
4作品ともそれぞれ見応えがあり日本の伝統をモチーフにしつつ最新の技術で描いたアニメーションで楽しめました。
けど、全部15分ほどで、ヴィジュアルはどれも凄いけど。これまでのアニメーションと似たようなもので新鮮味を感じることができなかったです。
●【九十九】
祠で休もうとした旅人がごみとなってしまったお化けに襲われてひたすら修理していく話。
CGで作られた世界の中での日本昔話のような内容でわかりやすく楽しめました。
●【火要鎮】
火消しの男に恋をした箱入り娘が火事を起こして……な話。
巻物の上で絵が動いているという演出で時間経過を表す序盤から一気に惹きつけられるものでした。着物をCGで表現していてこれまた話は王道のものを新しいヴィジュアルで見せてくれるものでした。火消しの仕事なんかも結構詳しく描かれていて面白かったです。
●【GAMBO】
村を襲って娘たちをさらう鬼と白熊の戦いの話。
ひたすら白熊と鬼のプロレスを見せつけるもので、少女を何故白熊が守ろうとするのかとかよくわからず。ただただバイオレンス。さらわれた娘さんが鬼の子を孕んでるカットとか気持ち悪かったです。
後はただただ殴り合いの映像。
●【武器よさらば】
近未来の東京で不発弾とか危険な武器を回収するおじさんたちの話。
パワードスーツを着たおじさんたちが無人兵器を倒すという内容で、様々な兵器や戦術が出てきて目まぐるしいアクションで面白かったです。ひたすら無人兵器を倒すというミッションの男たちで短編で登場人物の説明もしてないけれど個性を少なからずつけていてちゃんと誰が誰だかわかるものになっているのもよかったです。
ただやっぱり尺が短くしっかりと起承転結あるものもなかったりして、短編という難しさを改めて再確認できる映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2014/01/25 DVD
監督 | 大友克洋:(「火要鎮」) |
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森田修平:(「九十九」) | |
安藤裕章:(「GAMBO」) | |
カトキハジメ:(「武器よさらば」) | |
森本晃司 |