映画【戦国自衛隊1549】感想(ネタバレ):自衛隊×戦国時代タイムスリップ!迫力の特撮と意外な戦闘描写

Sengoku jieitai 1549
スポンサーリンク

●こんなお話

 ソーラーマキシマムだかっていう計画で自衛隊が戦国時代にタイムスリップしちゃって、レスキューするために自衛隊がまたタイムスリップして戦国時代に行くけど。先に行った自衛隊が攻撃してきて……な話。

●感想

 自衛隊が行っていた実験によりタイムスリップしてしまい、戦国時代の戦場に迷い込む物語です。居酒屋で働く主人公のもとに自衛官たちが訪れ、かつて主人公が所属していた先制攻撃を辞さないユニットの上官が戦国時代にタイムスリップしてしまったことが判明します。さらに富士山の麓に大きな穴が開き、異変の影響が出ているとのことで、彼らも救出のためタイムスリップするよう主人公に依頼します。

 いよいよ作戦決行の日。タイムスリップ直後に敵の攻撃を受け、自衛官たちは次々に討死。ヘリコプターは撃墜され、車両も包囲されるなど苦戦を強いられます。別の場所で陣地を確保するものの、センサーが破壊され捕らえられてしまう主人公たち。

 お城では元上官が織田信長として君臨し、富士山に爆弾を落として大噴火を起こし新たな夜を築こうと企てています。スカウトを受ける主人公は拒否しますが、処刑間際に味方の百姓が装甲車で突入し助けに来るものの、犠牲者も出ます。主人公たちは再びお城に潜入し、爆破や陽動作戦を敢行。混乱の中で織田信長と主人公が一騎打ちを繰り広げ、主人公が信長を射殺。爆弾を持ち帰り現代へ戻り、自衛官たちから敬礼を受けておしまい。

 冒頭は自衛隊協力による装備の数々や迫力ある特撮で盛り上がりますが、主人公と自衛官とのやりとりに無駄が多く、早く本題に入ってほしいと感じる場面もありました。また、戦国時代と近代兵器の壮大な対決を期待したものの、実際には地味な戦闘が続き、物足りなさを感じました。

 ストーリーはSF的なタイムスリップという大枠の中で理屈が多く展開され、やや退屈さを感じる部分もあります。戦国時代の人々が現代兵器や光に対して恐れない描写や、細かな設定が曖昧な点も気になりました。全体的に戦闘シーンも緊張感に欠け、眠気を誘う展開が続きました。

 もう少し緊迫感ある合戦シーンや、がっぷり四つに組み合う戦いの描写が欲しかったと感じる作品でした。

☆☆

鑑賞日:2014/03/10 Hulu 2024/11/17 U-NEXT

監督手塚昌明 
脚色竹内清人 
松浦靖 
原作福井晴敏 
出演江口洋介 
鈴木京香 
鹿賀丈史 
北村一輝 
綾瀬はるか 
伊武雅刀 
中尾明慶 
タイトルとURLをコピーしました