●こんなお話
南米某国副大統領邸をテロリストが占拠して人質とテロリストに友情とか恋愛とか芽生える話。
●感想
主人公たちが集まってコンサートを開いているときにテロリストが占拠して…というど導入部がハリウッド映画的な盛り上げ方ではなく、淡々と唐突に発生するのが驚きでした。
テロリストの要求や交渉がありつつ、事件が長期化して人質側テロリスト側の掘り下げが行われていきます。普通にどんどんみんなが仲良くなっていって、感情移入してしまう作りでした。加瀬亮さんの言語力でも楽しめる内容になっていました。テロリストたちの貧困問題や教育とかの問題も知ることができるものでした。
クライマックスの事件解決への道が権力側の軍隊が無抵抗のゲリラを射殺していくのは、しっかりと今までじっくりと描いているため、ちゃんとやるせない気持ちにさせてくれるクライマックスでした。
ただやっぱりジュリアン・ムーアさんが全員を魅了してしまう声の持ち主の歌手という設定で何度か歌唱シーンがありますが、吹き替え感が凄くて笑ってしまいそうになる演出でした。それに主人公たちがいきなり恋愛につながっていくのも唐突すぎて、単純にいきなり発情したかのようにしか見えなくて戸惑う描写でした。
それに淡々と全体を映していくだけでテロリスト側の正義や人質たちの思いが伝わりにくく、淡々と過ぎていく映画になってしまっていて個人的に盛り上がりくい映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2020/06/07 DVD
リンク
監督 | ポール・ワイツ |
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脚本 | アンソニー・ワイントラーブ |
ポール・ワイツ | |
原作 | アン・パチェット |
出演 | ジュリアン・ムーア |
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渡辺謙 | |
エルザ・ジルベルスタイン | |
加瀬亮 | |
セバスチャン・コッホ | |
クリストファー・ランバート |