映画【ミリオンダラー・ベイビー】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 老トレーナーと貧乏で生活も苦しいけどボクシングのパッションが物凄い女性ボクサーの二人三脚の話。

●感想

 輝度を落とした映像にピアノの旋律が静かに流れる雰囲気が素晴らしくて静かな映画でした。序盤から中盤までは、主人公のトレーナーに弟子入りしたいボクサーとのやりとり。最初は認めれないけどしだいに認められてコンビになっていく。ボクシングのトレーニングのモンタージュになったりして、試合で勝ち星をあげていくサクセスストーリー。
 けどトレーナーはチャンピオンとの試合をなかなか決めない。そこでジムで働くモーガン・フリーマンさんが自らの過去を語りトレーナーとの関係を語る。モーガン・フリーマンのあの渋さで言われたら、すべてが正しい気持ちがしちゃうのが反則です。

 中盤である事故が起こり、そこから「生きる意味」「生き甲斐」などの問題について揺らぐ展開となり急展開っぷりが凄かったです。今まで主人公たち2人の関係性が十分描かれているので、2人が決断する気持ちもわからなくはないですが、果たしてこの答えでいいのか? 永遠の問題だと思いました。

 ボクシングシーンとかが派手だったりボクサーの家族がいかにもな悪役な登場で記号的な人物としてしか描かれないので残念でした。けれどもカッコいい映像に雰囲気最高で素晴らしい映画だと思いました。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2014/06/18 DVD

監督クリント・イーストウッド 
脚本ポール・ハギス 
原作F・X・トゥール 
出演クリント・イーストウッド 
ヒラリー・スワンク 
モーガン・フリーマン 
アンソニー・マッキー 
ジェイ・バルチェル 
マイク・コルター 
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