●こんなお話
シンジとケンジに距離感ができ始めて、とうとう対決する2人の話。
●感想
憎しみのみで動くシンジと人とつながるということで動くケンジの立ち位置がはっきりとしてきて距離感が出始めて、とうとうバリカンケンジは引き抜かれて別々の道を行く。
個人的には映画としての出来は前編のほうが好みで後編は主人公2人以外の脇役たちにもがっつりとした分量でエピソードがさかれているのを回収することがメインになっていて、主人公2人が戦うまでの積み重ね、どうしても戦わなければいけない理由みたいなものがあまりなかったように感じました。トレーナーの片目やケンジとの関係に苦悩して別れを決意するヒロイン、主人公たちの親たち、お金を工面する大家さんとかみんなのエピソードが5時間以上あってもあっという間に終わっていく印象でした。
とはいえ、映画としては一級品で、ボクシング映画としてのジャンル映画としてちゃんとボクシングシーンが物凄い迫力になっているのが最高でした。シンジの復讐相手とのボクシングシーンは憎しみのみで相手を倒しに行くシンジのボクシング史上なかなかの不完全燃焼で復讐に意味がないことを教えてくれる名シーンでしたし、クライマックスの主人公2人の戦いも圧倒的説得力でボクシングで2人だけで会話がしっかりと見える素晴らしいクライマックスだったと思いました。
☆☆☆
観賞日: 2017/11/03 U-NEXT
リンク
監督 | 岸善幸 |
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脚本 | 港岳彦 |
岸善幸 | |
原作 | 寺山修司 |
出演 | 菅田将暉 |
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ヤン・イクチュン | |
木下あかり | |
モロ師岡 | |
高橋和也 | |
河井青葉 | |
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でんでん | |
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