●こんなお話
某独裁国家でバトルロワイアルする若者たちの話。
●感想
140分の映画で、ゲームが始まるまで60分以上あるので。なかなかの退屈さでした。確かにそこで主人公がいて一緒に戦うことになる男の子の葛藤なんかは丁寧に描けていたと思いますが、それでも早く次行けやと思ってしまいます。
このゲームのルールが緊張感がなくしかもルールが徹底されていなくて、何と途中で変更されるというわけわかんないことになってるのが驚きました。そのルール変更もある人物の死がきっかけで起こるんですが、それもよくわからないです。何で若者の恋を見せれば暴動が収まるんだ? 理解できなかったです。そして、勝者は1人ってルールも二転三転していて戸惑いました。
肝心の殺し合いもリアリティや緊張感が皆無なので退屈なことこのうえないです。木の上に登った主人公を下で降りてくるまで待とうと狙ってい人物たちが4人くらいいますが、全員普通に横になって寝るっつう。簡単に逃げられるのではないかと考えながら見てしまいました。
殺人蜂に刺されて死にかける主人公ですが、なぜか葉っぱを巻いて2日寝れば大丈夫っつう。ていうか、2日も眠り続けてよく誰からも殺されなかったと感心しました。そして、なぜか外の世界の仲間から差し入れが届けられるっつうのもよくわからない。しかもその薬、どんな傷でも治してしまう無敵の万能薬でした。
人間同士の殺し合いで見えてくる恐怖や悲しみむなしさなどは一切なくて、政府がよくわからないオオカミみたいなのを投入したり火の玉を投入したりと、わけわかんない描写が続いて退屈でした。
そもそも最後にライバルが言う「始めから仕組まれてたんだ」なんてことは最初からわかりきってることで。こいつも専門学校で殺しを学んだとかって言ってましたが、もう一度学び直してこいってくらい弱かったです。
あまりに世界の設定、ゲームの設定、サバイバルの設定、緊張感のない戦い、裏切りや結束、など。全部が適当なので中学生が考えたような映画になってしまっていて残念でした。
せっかく主人公が弓矢を構えたりしてカッコいい画もあったりしたのに残念な映画でした。
☆
鑑賞日:2012/09/29 TOHOシネマズ南大沢
監督 | ゲイリー・ロス |
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脚本 | ゲイリー・ロス |
スーザン・コリンズ | |
ビリー・レイ | |
原作 | スーザン・コリンズ |
出演 | ジェニファー・ローレンス |
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ジョシュ・ハッチャーソン | |
リアム・ヘムズワース | |
ウディ・ハレルソン | |
エリザベス・バンクス | |
レニー・クラヴィッツ | |
スタンリー・トゥッチ | |
ドナルド・サザーランド |