映画【プリズナーズ】感想(ネタバレ):謎が謎を呼ぶミステリー映画 真相に迫る刑事と拷問の緊迫シーンが見どころ

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●こんなお話

 娘さん2人が失踪して怪しい男を逮捕するけど証拠不十分で釈放されて、被害者のお父さんは納得できずに私的制裁を加えるけど。誰が真犯人かわからなくなっていく話。

●感想

 先が読めないミステリー映画として非常に楽しめた作品でした。登場する容疑者たちはまさに「THE 怪しい」という雰囲気をまとっていますが、決定的な証拠がないため犯人かどうか断定できない。にもかかわらず主人公は容疑者を拉致して拷問を加え、犯人の正体を暴こうと必死に。

 一方で刑事も独自の捜査を進め、次々と出てくる小道具や証拠品を手がかりに真相に少しずつ近づいていく。宗教的なテーマが強く、日本人の自分には理解しづらい部分もあり、数回見直したいと思わせる複雑さもありました。

 ただ、リアリティや整合性の面では疑問が残る点もあって。警察の動きはあまりに無能に感じられ、刑事の捜査もまるで棚からぼた餅のように都合よく真相にたどり着いてしまうのは映画だから仕方ないとしても気になってしまいました。ストーリーは全体的にネガティブな展開が多く、観ていると少し疲れてしまう部分もあったり。

 それでもヒュー・ジャックマン、ジェイク・ギレンホール、ポール・ダノ、マリア・ベロといった俳優陣の素晴らしい演技により、150分という長尺でも飽きることなく最後まで集中して見続けられたのは間違いない1作でした。

☆☆☆

鑑賞日:2014/10/08 Blu-ray

監督ドゥニ・ヴィルヌーヴ 
脚本アーロン・グジコウスキ 
出演ヒュー・ジャックマン 
ジェイク・ギレンホール 
ヴィオラ・デイヴィス 
マリア・ベロ 
テレンス・ハワード 
メリッサ・レオ 
ポール・ダノ 
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