映画【アリゲーター】感想(ネタバレ):巨大アリゲーターVS都市!笑いと恐怖が融合する傑作モンスターパニック

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●こんなお話

 アメリカの片田舎に巨大生物が現れる話。

●感想

 一匹のアリゲーターがペットとして飼われていたものの、飼い主の手によってトイレに流されるという冒頭。そのアリゲーターは下水道へと流れつき、そこで成長を遂げている。実は、近隣の製薬会社が違法な実験を行っており、実験動物を納品していたペットショップの店主が廃棄していた死体を下水に流していたことから、アリゲーターは成長促進剤などの影響で巨大化。

 主人公は刑事で、最近下水処理場付近で謎の死体発見が相次いでいることに疑問を抱きます。後輩の警官とともに調査に向かいますが、そこでアリゲーターに襲撃され、後輩は命を落とし、主人公自身も重傷を負って意識不明に。回復後、主人公はアリゲーターの存在を主張しますが、周囲の警察や専門家たちは誰も信じようしない。

 その後、事件に興味を持った記者が独自に調査を開始しますが、彼もアリゲーターに襲われてしまいます。ただし、記者が残したカメラ映像にアリゲーターの姿が映っていたことで、ついに当局もその存在を認め、捜索に乗り出すこととなります。

 しかし、主人公は捜査から外されてしまい、代わりに登場するのがアリゲーター狩りの名人である大佐。彼が指揮を執ることになりますが、結局はアリゲーターに丸呑みにされるという。

 一方、主人公は爬虫類学者の女性と行動をともにし、彼女と恋愛関係へと発展していきます。彼女の母親に挨拶するような場面も挿入されたり。

 巨大アリゲーターが製薬会社関係者の結婚披露宴に現れて、大量虐殺を引き起こすというのが展開され。もはや都市全体がパニックに包まれるなか、主人公と学者は下水道に潜入し、爆薬を仕掛けてアリゲーターを誘導。ついに爆破によってアリゲーターを退治しておしまい。

 本作の見どころは、地下での閉鎖空間を活かしたアクションと、特撮の見事さにあると思います。巨大アリゲーターによる“丸呑み”シーンは迫力満点で、犠牲者たちの姿にどこか哀愁すら漂わせていました。また、製薬会社と市長の癒着を皮肉った構図や、主人公が髪の薄さをネタにされるなど、随所にコミカルな描写も挟まれており、笑いながら楽しめる90分でした。

 警察の中での爆弾テロ未遂といったサイドストーリーはやや過剰とも思えますが、それもまたB級映画ならではの味で。全体として、わかりやすい勧善懲悪の流れと、巨大モンスターが暴れるスリル感で、最後まで退屈せず楽しめる作品でした。

☆☆☆

鑑賞日:2013/01/07 DVD 2024/08/10 U-NEXT

監督ルイス・ティーグ 
脚本ジョン・セイルズ 
出演ロバート・フォスター 
ロビン・ライカー 
マイケル・ヴィンセント・ガッツォー 
ヘンリー・シルヴァ 
ディーン・ジャガー 
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