映画【魔界転生(2003)】感想(ネタバレ):剣豪バトルと怨霊復活の不協和音

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●こんなお話

 天草四郎が復活して紀州大納言をそそのかして幕府転覆を図るけど、柳生十兵衛が立ちはだかる話。

●感想

 冒頭、島原の乱のシーンが迫力満点で、時代劇×オカルトの融合に大きな期待が高まるつかみ。ところが、そこから天草四郎がなぜか復活し、紀州大納言をそそのかし、次々と剣豪たちを蘇らせていく展開へと突入する。

 最初に復活するのは荒木又右衛門で、柳生の庄を襲撃して魔界の力を見せつける。ただ、そこで慢心しすぎて片腕を斬られ、そのまま撤退。しかもアジトに戻った後、天草四郎に粛清されてしまう。ここから物語は一気に混乱していきました。

 なぜ天草四郎は、せっかく復活させた剣豪たちを1人ずつ時間差で投入するのか? 魔界衆それぞれが現世に何を未練として残しているのかも、あまり語られず、個々の動機が薄く感じられます。主人公・柳生十兵衛が、なぜ魔界衆というスーパーパワーを持った存在に対抗できるのかも説明が足りないと感じました。十兵衛のお供の者たちもキャラクターの描写が弱く、誰が誰なのか混乱しながら見てました。

 アクションや殺陣の見せ場もあるにはあるが、演出が淡々としており、盛り上がりに欠けていて、バトルシーンに高揚感がなく、見ていて辛く感じてしまう部分もありました。

 全体として、もっとおどろおどろしく、ホラー色の強い演出があればさらに引き込まれたと思います。魔界からの復活、怨念、死者との戦いといった素材は非常に魅力的なので、もっと恐怖と異様さで圧倒してくれる演出があれば、印象は大きく違ったかもしれないです。

 ただ、天草四郎というキャラクターと、史実とフィクションを大胆にミックスした世界観は独自性があり、角川映画ならではの攻めた企画だったのは間違いなく。想像力を刺激する設定が満載なだけに、もう少し整理された脚本と演出があれば傑作になった可能性を感じる1作でした。

鑑賞日:2014/11/30 DVD

監督平山秀幸 
特撮監督沸田洋 
脚色奥寺佐渡子 
原作山田風太郎
出演窪塚洋介 
佐藤浩市 
麻生久美子 
杉本哲太 
黒谷友香 
吹石一恵 
中村嘉葎雄 
柄本明 
加藤雅也 
長塚京三 
古田新太 
麿赤兒 
國村隼 

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