映画【20世紀少年<第2章> 最後の希望】感想(ネタバレ)

20th-Century-BoysThe-Last-Hope
スポンサーリンク

●こんなお話

 前作の主人公がテロリストとして指名手配され行方不明になり、姪っ子が頑張る話。

●感想

 前作で核爆発みたいな後の世界で「ともだち」率いる宗教団体が世界中を席巻していて政治の世界も支配している。それに歯向かおうとしている前作の主人公の姪っ子が成長して高校生になっていておじさんの名誉回復したいらしい。けど教育も政治もどの世界も「ともだち」が神様として崇められていて、前作の主人公たちが指名手配犯になっている。

 話の方向がよくわからないため、今一体何の話なんだろう? と考え込んでしまう時間が多かったです。主人公は指名手配犯の姪っ子で前作で誘拐されそうになっていて自ら危険な目に遭うのではないかという存在だったと思いますが、普通に学生生活をしていて、友達がホームレスのおじさんから「あれは主人公の姪っ子だ」と簡単に開かされたりして特に秘密ではない様子なのがどういう主人公の姪っ子が危険度がつかみにくいです。

 お世話になっている中華料理屋の前でタイマフィアと中国マフィアが争っていてそれの仲介に入る姪。手打ちのお礼としてマフィアたちが護衛してくれるらしい。そして思想教育される施設があると姪と姪の友達がその施設に送られて中で何が行われているのかと探りを入れる。そこで1番になればともだちの正体がわかるのかどうなのかという。

 最初のマフィアの抗争の仲介が結構長いこと描かれますが、これにそこまで時間を割く必要があるのかよくわからないエピソードです。そして殺人事件を目撃した人が姪に接触してきて刑事さんと一緒に匿うけど案の定通信装置がお守りにつけられいてバレて狙われたり。

 それにプラスして小学校時代の新しい友達が出てきてみんな怪しげで回想時代で「しんよげんのしょは僕が書いた」うんぬんとかあったりしますが、それもどこに向かっているのだろうとつかみ切れない物語でつまり誰が何をしている話なのかとエンタメ映画としての根幹がわからないままでした。

 前作で核爆発みたいな大爆発に巻き込まれて主人公1人だけがなぜか行方不明でその他の仲間たちは普通に生活しているという。どうやってあの大爆発を逃れたのか知りたかったです。そして石塚英彦さんと香川照之さんが指名手配でどーんとプロパガンダ番組で紹介されていて、すぐ次の映像で演歌歌手の紹介の映像に普通に石塚英彦さんが映っていて、なぜバレないのだろう? など主人公たちの危険度が一切つかめず。

 ともだちが新宿のイベントでパレードをして教会に来るというので、そこに姪もちょうどいて暗殺者の警官も現れて、ガラスを突き破って豊川悦司さんが登場してスナイパーが外にいて、という構図も何が何やらでした。豊川悦司さんは一体なぜガラスを突き破って登場して立ち往生して「彼女は最後の希望だ」と話すのだろう? どうやってショットガンから身を守ろうとしたのか気になりました。

 友達が暗殺されて世界が悲しみに暮れるけどまた復活して「神様だぁ!」と熱狂の渦になる。けれど北海道では…。という。

 一体この映画単体では何が行われてどこに向かっているのか呆然としてしまう2作目でした。

鑑賞日:2010/07/08 DVD 2022/03/08 WOWOW

監督堤幸彦 
脚本長崎尚志 
渡辺雄介 
脚本監修浦沢直樹 
原作浦沢直樹
出演豊川悦司 
常盤貴子 
平愛梨 
香川照之 
ユースケ・サンタマリア 
藤木直人 
石塚英彦 
宇梶剛士 
小日向文世 
佐々木蔵之介 
森山未來 
古田新太 
小池栄子 
木南晴夏 
ARATA 
前田健 
荒木宏文 
六平直政 
佐藤二朗 
片瀬那奈 
光石研 
西村雅彦 
西村和彦 
手塚とおる 
田鍋謙一郎 
甲本雅裕 
田中要次 
はなわ 
石丸謙二郎 
佐々木すみ江 
梅津栄 
研ナオコ 
小松政夫 
石橋蓮司 
中村嘉葎雄 
黒木瞳 
唐沢寿明 
タイトルとURLをコピーしました