映画【127時間】感想(ネタバレ)

127-hours
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●こんなお話

 1人で岩の間に挟まれて動けなくなった人の話。

●感想

 オープニング、都会の大量消費のイメージ映像が細かいショットの積み重ねていき主人公が一人旅を始めて、そのサバイバル能力の高さを紹介する開始20分のテンションの高さは素晴らしかったです。めちゃくちゃ楽しい気持ちになりました。

 ところが一転、文字通り奈落の底にたたき叩き落されるところどうやって脱出するのかというサスペンスで引っ張っていってくれます。ただ腕を挟まれるという状況だけで、1本の映画を作ってしまうのが凄いです。そして、ここでも虫を撮影するようなカメラだったり回想だったり妄想だったりと主人公が今までの行動を見直していくという展開も面白く。カメラに向かって語りかけますが、それはすなわち自分自身への問いかけにもなっていて見ているボクたちも考えさせてくれるものでした。

 そして次から次へと肉体的な危機的状況も襲い掛かってきて何とか脱出をしようとする主人公。という構成もとても面白かったです。内面と外面の脱出が重なっているのが面白い要因だと思いました。

 腕が挟まっているので、もうどうやって脱出するのかというのは限られていますが。ここのシーンは、なかなかの壮絶さで腹筋に力を入れて観ないといけませんでした。

 90分間ノンストップでジェームス・フランコの熱演でとても面白い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2012/01/24 Blu-ray 2021/04/18 NHK BSプレミアム

監督ダニー・ボイル 
脚本ダニー・ボイル 
サイモン・ボーフォイ 
原作アーロン・ラルストン
出演ジェームズ・フランコ 
アンバー・タンブリン 
ケイト・マーラ 
リジー・キャプラン 
クレマンス・ポエジー 
ケイト・バートン 
トリート・ウィリアムズ 
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