映画【ウィンドトーカーズ】感想(ネタバレ)

windtalkers
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●こんなお話

 白人兵士とネイティヴ・アメリカンの通信兵が日本兵と戦う話。

●感想

 ジョン・ウー監督らしいダンスのようなアクションシーンと戦争映画の集団の戦闘シーンは水と油で、棒立ちのニコラス・ケイジがバンバン銃を撃つとそこにわざわざ向かって倒れる日本兵。この繰り返しのアクションシーンはだいぶ退屈です。
 しかもサイパン島の戦いが舞台なのに、どう見てもアメリカの荒野にしか見えないという。とてもハリウッド映画の大作とは思えない安っぽさです。

 日本軍に暗号解読されないようにネイティブアメリカンの言語を暗号として使うためにネイティブアメリカンを通信兵として配属して彼が日本兵に捕まって暗号解読されないように護衛として主人公がともに行動する。最後の時はネイティブアメリカンを殺害するという任務も帯びている。
 この暗号の大事さも伝わってこず、この登場人物たちは一体何を考えてるのか全くわからないので、だんだんどうでもよくなってくる130分。捕まっちゃいけないという割には、最前線で戦ってるし。偵察が任務で、映像的に目と鼻の先の敵の場所を通信してますが、それ必要なのか謎の行動をする人たち。
 そして日本人から見るとネイティブアメリカンの人と日本人は顔のつくりは全く違うものと思いますが、アングロサクソンには同じに見えるようで日本兵のふりをするというシーンがありますが、日本人にはズッコケること間違いない名台詞「ホリョダ!」。この映画の日本兵たちは全く気付かず、そこで10人くらい殺されます。
 てか、この映画の日本兵は銃剣で馬鹿みたいに突撃するだけだし、昼間からバンザイ突撃をしちゃったりします。

 アクション映画だから主人公に弾丸が当たらないのは仕方ないですが、それと戦争映画のアクションは全く別物でありえないアクションを延々と見せさせられる苦痛。
 たくさんアクションシーンがありますが、どんどんと盛り上がっていかなければならないのに。全部、同じに見えてしまうのも問題でした。スーパーヒーローが猿みたいな人間たちをバンバン殺していくだけ。

 冒頭に出てきた女性看護師の存在や手紙の意味って何だったんだろう? と疑問を持ったままなのとクリスチャン・スレイターの頭部が見もの映画でした。

鑑賞日:2013/09/16 DVD

監督ジョン・ウー 
脚本ジョン・ライス 
ジョン・バッティーア 
出演ニコラス・ケイジ 
アダム・ビーチ 
ロジャー・ウィリー 
クリスチャン・スレーター 
ピーター・ストーメア 
ノア・エメリッチ 
マーク・ラファロ 
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