映画【ホワイトハウス・ダウン】感想(ネタバレ):ホワイトハウスで繰り広げられる家族愛とバディアクションの決定版!

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●こんなお話

 ホワイトハウスがダウンする話。

●感想

 主人公は大統領警護官になりたいという夢を持っているが、すでに別れた妻と子どもとは距離ができてしまっている。子どものイベントをすっぽかしてしまったことで、すっかり信頼を失っている状況。そんな中、挽回のチャンスとばかりにホワイトハウスの見学ツアーへ娘を連れて行く。入館パスを手渡して、親子で見学開始。

 その裏で、大統領をはじめ下院議長や副大統領といったホワイトハウスの面々が描かれ、大統領は再選に向けての戦略や政敵との駆け引きを続けている。そして、ホームシアターの修理に訪れた業者が実はテロリスト集団で、警護官たちを次々と射殺。ホワイトハウスはあっという間に制圧される。

 大統領は警護隊長と一緒にシェルターのような部屋に避難するが、その警護隊長が実は内通者で大統領に銃を向ける。そこに主人公が現れ、大統領を救出し共に逃走。以降は二人でのバディアクションとなり、逃げる・戦う・助けるの連続。娘はテロリストの姿を動画で撮影しネットにアップして、世界に事件を知らせることに成功。

 特殊部隊のヘリが現れるも、地上からジャベリンミサイルで撃墜されるなどありつつ。大統領専用のリムジンに乗って中庭でカーチェイスという派手な展開もあり、アクションのテンポが非常に良かったです。主人公の娘が人質に取られ、大統領が自ら投降する展開や、主人公がテロの首謀者と1対1で戦い、手りゅう弾で爆破するなど、ラストに向けての盛り上がりも抜群でした。

 さらには核ミサイル発射寸前で、裏切り者の警護隊長を車で突っ込んで止めるという、わかりやすくも熱い展開あり。そして空爆もギリギリで止められてエンド。王道の展開ですが、それを全力でやってくれる130分は飽きることなく楽しめました。

 娘はホワイトハウスマニアで、構造などを語りながら観客へのガイド役もこなす。序盤では主人公が警護官の面接を受けるも不合格となるが、そこから一転、ホワイトハウスで命をかけた活躍を見せる流れも熱いです。ジェームズ・ウッズ演じる護衛官の退職の朝の演出が、後々の展開にしっかりとつながっていくのも丁寧な作り。

 テロリスト側もキャラが立っていて、金のための男、主人公に仲間を殺された復讐者、表向きは金目当てだが実は…といった個性豊かな布陣。武闘派、ハッカー、リーダーと役割分担もわかりやすく、それぞれがしっかり動いていることで展開に停滞がなく、観ていて退屈しないです。

 戦車のようなリムジンでのドタバタや、ホワイトハウスツアーガイドのナイスな再登場、食器を気にする描写など、アクションの合間に小ネタが差し込まれていて、緩急のバランスも良かったです。主人公の娘と大統領のやりとりにちょっと泣きそうになるシーンもあったりで、ただのアクション映画ではない感情の流れも用意されていました。

 細かいところでは、眼鏡をかけると射撃が上手くなる大統領とか、ミサイルランチャーをぶつけ合ってわちゃわちゃする場面、テレビ司会者がいきなり英雄になるけどその後まったく触れられないなど、ツッコミどころ含めて楽しい作り。

 王道アクション×家族愛×ホワイトハウスという三本柱で最後まで突っ走る、エンタメに全振りした作品でした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2014/03/15 Blu-ray  2016/06/12 NETFLIX 2023/12/02 Amazonプライム・ビデオ

監督ローランド・エメリッヒ 
脚本ジェームズ・ヴァンダービルト
出演チャニング・テイタム 
ジェイミー・フォックス 
マギー・ギレンホール 
ジェイソン・クラーク 
リチャード・ジェンキンス 
ジェームズ・ウッズ 
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