●こんなお話
フランス革命後に一回の軍人が将軍になって皇帝になっていくナポレオンと奥さんの話。
●感想
フランスの王政が革命でひっくり返ってマリーアントワネットがギロチンにかけられるところから始まります。その様子を見ている主人公のナポレオン。
イギリスが占拠している港を奪還するようにというのを下命されたナポレオンは夜間に攻撃を開始して自らも先頭に立って白兵戦を行って港にいるイギリス艦隊を大砲で砲撃。港を奪還して出世したナポレオンのもとに少年が現れて父親の形見である剣を返して欲しいという訴えを聞いて剣を持ってその家に行って少年に剣を返却。少年の母親の未亡人のジョセフィーヌと出会う。2人でカフェで話し合ったりしてすぐに恋愛関係になって結婚。
ナポレオンはエジプトまで遠征して戦争を行ったりしながらジョセフィーヌに手紙を書いたりするけど、部下がジョセフィーヌは不倫しているよと進言があって、帰国。新聞にも寝取られ将軍みたいなことを書かれたり。妻を追いだすけど結局また元通り。共和制政治が腐敗しているということで、総裁を追放してクーデターを起こしてナポレオンは皇帝へ。
ロシアと戦争になってアウステルリッツの戦いで破って、モスクワまで進軍。けどモスクワに誰もいないわ街は燃やされて撤退で兵士を大量に失ってしまって失脚して追放される。けど島を脱出して兵隊を集めて、ワーテルローの戦いに挑むけど、昔の見る影無しと敵にも侮られて敗北するナポレオン。イギリス軍からセントヘレナ島に島流しにされて、流刑地で過ごしておしまい。
ナポレオンが軍人から皇帝になるまでが描かれていますが、160分の長さでもダイジェスト的であっという間に立身出世するので歴史を知らない身からすると、一体何でそうなったのかが飲みこみにくかったです。かといってジョセフィーヌとの愛憎みたいなのも何でナポレオンが恋に落ちたのかとか映像を見ていて感じ取ることができないため、終始退屈な時間でした。
スペクタクルシーンがいっぱいですが、人体が吹き飛んだりするんは興味深く見れましたが、なんで勝ったのか負けたのかとかも理解できず、大勢がわーわーともみ合っていたら気づいたら終わってしまってカタルシスは得られなかったです。
貫禄いっぱいの歴史劇ではありますが、ちょっとナポレオンの人生を描くには短すぎだし、ジョセフィーヌとの関係を描くにも描きこみ不足に感じる1作だったと思います。
☆☆
鑑賞日:2023/12/02 イオンシネマ座間
監督 | リドリー・スコット |
---|---|
脚本 | デヴィッド・スカルパ |
出演 | ホアキン・フェニックス |
---|---|
ヴァネッサ・カービー | |
ベン・マイルズ | |
タハール・ラヒム | |
リュディヴィーヌ・サニエ | |
ジョン・ホリングワース | |
マシュー・ニーダム | |
ポール・リース | |
イアン・マクニース |