映画【トンマッコルへようこそ】感想(ネタバレ):戦火の中で芽生える絆と和解の物語、久石譲音楽が彩る感動作

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●こんなお話

 朝鮮戦争中に部隊からはぐれた韓国軍、人民軍、連合軍がトンマッコルっつう戦争を知らない村にやってきて交流していく話。

●感想

 朝鮮戦争の最中、アメリカ空軍のパイロットが人里離れた村に墜落する。逃走中の人民軍兵士3人は連合軍に追われながらも、村近くで韓国軍の兵士2人と出会い、村人に連れられて村へ向かう。

 最初は人民軍と韓国軍が互いに銃を向け合い、一触即発の緊張状態が続くが、眠気に襲われたことで手りゅう弾を落として納屋が爆破されてしまい、村の食料も減ってしまう。そこで両軍は村人のために農作業を手伝うことに。

 作物を荒らすイノシシ退治をみんなで協力して行い、その後は捕ったイノシシを一緒に食べて次第に打ち解けていく。さらに村人の一人に恋をする者も現れる。しかし、連合軍の落下傘部隊が村を襲撃し暴力を振るうため、主人公たちはやむなく射殺する決断を迫られる。

 連合軍が村を爆撃する前に囮の作戦を展開。爆撃機と戦いながら仲間が次々と倒れていく中、爆撃機を欺いて村への爆撃を回避することに成功。最後は主人公たちの笑顔で物語が締めくくられる。

 敵対するそれぞれの立場の人間たちが、無垢で争いとは無関係な村人たちと触れ合うことで心を通わせる姿がとても興味深かったです。銃撃戦のはじまりはどこかファンタジックで、手りゅう弾の爆発がポップコーンの雨のように見える不思議なシーンも印象的。

 猪退治での協力や和解の流れは温かみがあり、終盤は激しい戦闘へと変わる展開に驚きますが、エンターテイメントとして迫力ある戦闘シーンで引き込まれるものでした。久石譲のキャッチーで盛り上がる音楽が作品全体を彩り、130分の上映時間は少し長く感じるものの、全体として非常に楽しめる映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/07/16 DVD 2024/06/30 Hulu

監督パク・クァンヒョン 
脚本チャン・ジン 
パク・クァンヒョン 
キム・ジュン 
原作チャン・ジン 
出演シン・ハギュン 
チョン・ジェヨン 
カン・ヘジョン 
イム・ハリョン 
スティーブ・テシュラー 
ソ・ジョギョン 
リュ・ドックファン 
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