ドラマ【ウォッチメン】感想(ネタバレ):ウォッチメンの世界観に圧倒される?

Watchmen
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●こんなお話

 パラレルワールドな1985年とかのアメリカで警察と差別主義者集団との戦いとかの話。

●感想

 アメリカのタルサという街で、かつて空爆のような激しい暴動が起きたところから物語が始まります。少年が混乱の中を逃げる途中で赤ちゃんを見つけるというショッキングな導入。時代は進み、舞台は2019年へ。そこでは、差別主義者と警察の対立が深刻化していて、大勢の警官が殺されるという大事件が発生している。その影響で、警察官たちは自らの身元を隠すために、まるでヒーローのようなマスクを着けて活動しているという設定。

 物語の中心には、警察官殺しの捜査を進める主人公がいて、やがて警察署長が謎の老人に呼び出される。主人公もまたその老人に呼び出され、数々の事件に巻き込まれていく。その老人は、自分が主人公の祖父だと名乗るなど、急展開が続く。

 一方で、どこかの屋敷に閉じこもる“貴族”のような人物が登場。彼は召使たちと一緒に演劇をしたり、死体をカタパルトで飛ばすという意味不明な行動を繰り返している。この人物もまた、物語の核心に関わっていきます。

 さらには、火星に神のような存在がいて、それを捕らえようとする勢力が登場。貴族のDNAを受け継いだ女性も登場して、主人公や祖父、貴族とそれぞれの勢力が複雑に絡み合っていく。

 正直なところ、原作『ウォッチメン』をまったく知らないアジア人の自分からすると、登場人物や設定、世界観の背景が説明不足に感じられました。警察がなぜマスクをしているのか、なぜ巨大イカが人々を襲ったのか、火星にいる神とは何者なのか、といった要素が自然に登場するだけで、視聴者への説明はあまりなく。そのため、9話を通して映像や演技力のクオリティは感じながらも、ストーリーにはずっと入り込めなかったです。

 この作品はエンターテインメントとは少し違う位置にあるかもしれないですが、重厚なテーマや現代社会への強烈なメッセージを描こうとする意図は感じましたし、大作として制作された意味や価値は確かにあると感じるシリーズでした。

☆☆

鑑賞日:2024/06/05 U-NEXT

脚本デイヴ・ギボンズ
製作総指揮デイモン・リンデロフ
出演レジーナ・キング
ドン・ジョンソン
ティム・ブレイク・ネルソン
ルイス・ゴセット・Jr
ジェレミー・アイアンズ
ヤヒヤ・アブドゥル=マティーン 2世
トム・メイソン
ジーン・スマート
ホン・チャウ
アデレイド・クレメンス
フランシス・フィッシャー
アンドリュー・ハワード
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