映画【虎の尾を踏む男達】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 源頼朝に追われて奥州へ逃げ落ちる義経一行の関所突破の話。

●感想

 話は能の「安宅」と歌舞伎の「勧進帳」の翻案であるけど、エノケン扮する強力が加わっていて、ストーリーにリズム感を生み出していました。
 エノケンが山伏一行を山道を案内しているオープニングから、頼朝から逃げている義経一行がいるらしいと話しているうちに屋真淵たちがその義経だと気づく前半。中盤では安宅の関をどうやって突破するのかというサスペンス。
 真っ白な紙を読み上げるエピソードだったり、関所の役人が義経だと気づきながらも逃がしてあげたりという有名なエピソードの羅列なので、みなさんご存知的な面白さでしかないですが、エピローグでの酒宴から1人残されたエノケンが絵の夕日をバックに飛び六方をして帰っていくユーモア。

 60分という無駄のなさでワンシチュエーションを描いた面白い映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/05/02 DVD

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
大河内傳次郎 
藤田進 
榎本健一 
森雅之 
志村喬 
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