映画【undo】感想(ネタバレ)

undo
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●こんなお話

 なんでも縛りたくなっちゃう女性とその夫の話。

●感想

 冒頭、夫婦の部屋から始まりますが。そこからしてTHEお洒落でデスクトップパソコンがあるだけで、全く生活感がないです。序盤はお洒落だなぁと思って見ていますが、後半は同じ部屋なのに物凄く怖さを感じてしまうのが不思議でした。

 犬か猫を飼いたいと言ってるのに旦那さんは亀を飼ってくる。仕事で忙しく相手にしてくれない。歯列矯正を外しキスをするけど旦那さんは満足せず、しだいに壊れていく奥さん。世の中の大半の人たちは理性のバランスを保っていますが、ちょっとしたきっかけで壊れていく。この奥さんは自分では気づいておらず亀を縛っていることで壊れていることがわかり……。ということしか、50分ほどの時間を見てわかりませんでした。そんな簡単に精神って壊れちゃうのかな? と疑問です。

 人を愛することの表現ができない。しようとすればするほどどこかが壊れておかしくなっていってしまう。
 奥さんの孤独を知った時、旦那さんはどうしてあげていいのかわからない。「もっとちゃんと縛って」という奥さんの言うとおりのことをするけど。奥さんが求めていたのはそういう表面的な事ではなかった。

 篠田昇さんの映像美が素晴らしく最初から最後まで映像で引っ張る力が凄いです。怖くもあり悲しくもあり可笑しくも見えたり。

 とはいえ、1つ1つのシークエンスが長くて50分程度なのに退屈を感じてしまう部分もありました。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/03/30 DVD

監督岩井俊二 
脚本岩井俊二 
原作岩井俊二 
出演山口智子 
豊川悦司 
田口トモロヲ 
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