●こんなお話
列車脱線事故の大惨事の中、唯一無傷で助かった主人公。その主人公に生まれたときから傷だらけの男が声をかけて「過去に怪我や病気をしてないか?」と言われたことにより、自分に不思議な力があるんではないのかという話。
●感想
青い映像に静かに進む展開は雰囲気があって惹きつけられるものでよかったです。話もド派手なヒーローものにできそうですが、ヒーローものの新しい描き方で面白かったです
ただ、自分が今まで病気したかとか怪我してないかとか記憶がない主人公ですが、そんなの覚えてないのかな? 希望がないから自分で記憶をなくしてしまっているという描かれ方ですが、設定に無茶があるような気がしました。
崩壊した家族の関係が主人公が自ら困難を乗り越えていく。まさにヒーローとして目覚めたとき、周りとの関係も再生していく姿は静かな感動がありました。ジェームズ・ニュートン・ハワード先生のスコアも素晴らしかったです。
カタキ役となる人物を直接手を下さないエンディングも面白かったです。けど、フィクションなのにラストがテロップでその後を説明するのはいかがなものかと思ってしまいました。
自分がヒーローかな? と気づくシーンがバーベルあげというのが地味でいいです。しかも無駄に長く感じました。
自分の存在理由を見失う辛さ、そんな男が2人。愛のためにフットボールを辞めるけど、惰性の日日を送り、その惰性が愛を失わせつつある。けど、ヒーローとしての自覚が芽生えたときに。今まで別々に寝ていたのが奥さんをベッドに運ぶ。こういう変化を丁寧に描けて素晴らしいです。
そしてもう1人の男も最後の最後で贖罪としての握手。自分の生きてる意味がぶっとんだ方向になっていますが、それもこの男の悲しさがわかるからこそ感動できる内容だったと思います。
新しいヒーロー映画で面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日:2013/06/04 Hulu
監督 | M・ナイト・シャマラン |
---|---|
脚本 | M・ナイト・シャマラン |
出演 | ブルース・ウィリス |
---|---|
サミュエル・L・ジャクソン | |
ロビン・ライト・ペン | |
スペンサー・トリート・クラーク | |
シャーリーン・ウッダード |