●こんなお話
列車脱線事故の大惨事の中、唯一無傷で助かった主人公。その主人公に生まれたときから傷だらけの男が声をかけて「過去に怪我や病気をしてないか?」と言われたことにより、自分に不思議な力があるんではないのかという話。
●感想
列車に乗った主人公が隣に乗った女性に声をかけるけどナンパだと思われて引かれる。そしたら列車がやけに揺れるな思ったら気づいたら病院で医者から唯一の生き残りだと知らされる。回想で赤ちゃんが産まれたところもあって赤ちゃんは産まれたときから骨折している。
主人公が遺族の会に出席後に「怪我とか病気したことあるか」というメッセージを受け取って自分が病気とかしたことあるのかと思い出せなくて奥さんに聞いたり。メッセージをくれたギャラリーの男に話を聞きに行って自分が骨折しまくる人生で自分と逆の存在がこの世に必ずいるはずということで主人公がそうではないのかと問いかけるけど主人公は認めない。
主人公は警備員の仕事をしていてギャラリーの男との会話をきっかけに銃を隠している人物とかを見抜いたり。重たいバーベルを持ち上げれることに気づいたりして、息子は主人公が凄い力の持ち主だと信じて拳銃を向ける。主人公も昔交通事故でけがをしていたと思ってたけど、よくよく思い出したら息子がけがをしているところを助けて自分は無傷だったことを思い出して、ギャラリーの男に電話したら「人が多いところにいけ」と言われて駅にいって犯罪に巻き込まれていない人を探していったら怪しい人物を発見。
その人物の泊まっているモーテルで監禁されている人たちがいて助けて犯罪者の首を絞めてやっつける。関係が悪かった奥さんとも仲良くなってギャラリーの男に話に行ったらいろんな事故を発生していたのがそのギャラリーの男だったことが判明しておしまい。
青い映像に静かに進む展開は雰囲気があって惹きつけられるものでよかったです。話もド派手なヒーローものにできそうですが、ヒーローものの新しい描き方で面白かったです
ただ、自分が今まで病気したかとか怪我してないかとか記憶がない主人公ですが、そんなの覚えてないのかな? 希望がないから自分で記憶をなくしてしまっているという描かれ方ですが、設定に無茶があるような気がしました。
崩壊した家族の関係が主人公が自ら困難を乗り越えていく。まさにヒーローとして目覚めたとき、周りとの関係も再生していく姿は静かな感動がありました。ジェームズ・ニュートン・ハワード先生のスコアも素晴らしかったです。
カタキ役となる人物を直接手を下さないエンディングも面白かったです。けど、フィクションなのにラストがテロップでその後を説明するのはいかがなものかと思ってしまいました。
自分がヒーローかな? と気づくシーンがバーベルあげというのが地味でいいです。しかも無駄に長く感じました。自分の存在理由を見失う辛さ、そんな男が2人。愛のためにフットボールを辞めるけど、惰性の日日を送り、その惰性が愛を失わせつつある。けど、ヒーローとしての自覚が芽生えたときに。今まで別々に寝ていたのが奥さんをベッドに運ぶ。こういう変化を丁寧に描けて素晴らしいです。
そしてもう1人の男も最後の最後で贖罪としての握手。自分の生きてる意味がぶっとんだ方向になっていますが、それもこの男の悲しさがわかるからこそ感動できる内容だったと思います。
新しいヒーロー映画として面白かったです。
☆☆☆
鑑賞日:2013/06/04 Hulu
監督 | M・ナイト・シャマラン |
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脚本 | M・ナイト・シャマラン |
出演 | ブルース・ウィリス |
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サミュエル・L・ジャクソン | |
ロビン・ライト・ペン | |
スペンサー・トリート・クラーク | |
シャーリーン・ウッダード |