映画【タフ PART V 殺しのアンソロジー】感想(ネタバレ):薬物中毒の次郎がアメリカで暴走!シリーズを総まとめする異色の続編

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●こんなお話

 アメリカでヤク中になった次郎が今までのことをフラッシュバックする話。

●感想

 アメリカにいる主人公・次郎が薬物中毒に陥っていて、街をさまよいながら売人にクスリを求めて回る。売人は金だけを奪おうとしたり、勝手にATMから現金を引き出そうとしたりと、危険な状況が続く。

 その合間に、シリーズ1作目から4作目までの回想シーンが挟まれていく。殺し屋になったきっかけは、ピザ屋のバイトで配達先に行ったときに殺しの現場を目撃したこと。現場にいた殺し屋に弟子入りし、その後、彼の友人である殺し屋とも知り合う。やがてその友人がヤクザの組長を射殺したり、先輩殺し屋を殺した組織と3対3の決闘をしたりと、過去作の名場面が次々と映し出される。

 女性エージェントとの出会いや、彼女の恋人を手にかけたこと、ターゲットのもとへ潜入して仕事をこなした任務の数々も回想で描かれる。

 現代のシーンでは、野球の話を延々としてくるアメリカの警察官が登場したり、売人の家に行くとそこにも幽霊が現れたりする。幽霊と会話する主人公に、売人は「誰と話してるんだ?」と困惑。そして突然、強盗たちが家に押し入り、売人たちが皆殺しにされる。怒った主人公が復讐に燃えて全員を皆殺しにしてエンディング。

 なぜ主人公がアメリカにいるのか、なぜ薬物中毒になっているのか、過去作とのつながりが分かりづらく、戸惑う展開が多かったです。ドラッグを求めてさまようなかで、勉強に励むカップルが出てきたり、アメリカでも幽霊が登場して会話したりと、混沌とした雰囲気が続いてました。

 ただ、物語のメインはやはりシリーズ1作目から4作目の回想で、今までの出来事を振り返る構成。自分としては何より1作目が印象深くて、やっぱり一番好きだったなと思い返す、そんな一本でした。

☆☆

鑑賞日:2024/03/01 WOWOW

監督原田眞人 
脚本原田眞人 
出演木村一八 
矢島健一 
ボビー・ブラウン 
ギャレット・リチャーズ 
トム・スミス 
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