映画【飛べ!ダコタ】感想(ネタバレ)

tobedakota
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●こんなお話

 終戦から半年後の新潟県佐渡島でイギリス軍の飛行機が不時着。まだ戦争の傷がいえない村民たちは戸惑いながらもイギリス人たちと交流を深めて再び飛行機を離陸させようとする話。

●感想

 物語の展開は王道でわかりやすく丁寧に描かれていて、村民たちの群像劇。いきなり現れたイギリス人たちに対して歓迎する者もいれば敵対視する者もいたりしてドラマが描かれていきます。
 日本海の荒々しさと美しさを映し出した映像とそこに溶け込んでいる役者さんたちも素晴らしかったです。

 真面目に奇をてらわずに作られている映画ですが、悪く言えば固すぎで道徳的な映画にも思えてそこらへんが残念と言えば残念でした。出てくる登場人物が全員善人で足が悪い青年が唯一、放火未遂事件を起こすくらいで。最初から最後まで日本人とイギリス人が協力して滑走路を作っていくというだけ。
 それに不時着したダコタが何故、不時着してどうやって修理していくのか? という工程を見せて行ってほしかったです。地元の職人さんとかが修理に一役買ったりとか。
 「頭ではわかっていても心がいう事を聞かない」とイギリス人に不安な気持ちを抱いていたベンガルさんの内面の変化はいつ起こったのか? 息子が戦争から帰ってこずにいまだに生きて帰ってくるのを信じているお母さんのシークエンスなんかも簡単に終わってしまったのが残念でした。

 とはいえ、新潟でこんなことがあったんだと世の中に出したことというだけで意義のある映画だと思いました。

☆☆☆☆

鑑賞日:2014/04/28 DVD

監督油谷誠至 
脚本油谷誠至 
安井国穂 
友松直之 
出演比嘉愛未 
窪田正孝 
柄本明 
ベンガル 
綾田俊樹 
洞口依子 
中村久美 
芳本美代子 
螢雪次朗 
園ゆきよ 
佐渡稔 
マーク・チネリー 
ディーン・ニューコム 
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