●こんなお話
爆弾処理班とテロリストの戦いの話。
●感想
爆弾処理班が爆弾を解除しようとするも、処理に失敗して大爆発。街中に衝撃が走る中、主人公の刑事が事件を捜査していく。やがて、ある女性を捕まえるが、その女性はどうやら爆弾犯の恋人だったようで、突然電話が鳴り、「恋人を解放しなければ、さらなる爆破が起こる」と脅迫してくる。
一方の犯人グループも一枚岩ではなく、内部で揉め事が絶えない。そして次なるターゲットとしてバーが爆破され、多くの犠牲者が出る。爆発で家族を失った被害者が泣き崩れる姿が描かれるなど、感情を揺さぶる場面もありました。
主人公は、女性が身につけていたブレスレットの謎を追って爆弾処理班のリーダーのもとを訪ね、そこから行動を共にすることに。だが第二の爆弾もまた爆発し、事件はエスカレートしていく。
女性は、かつて国家の陰謀によって夫を失っていたことが判明し、その復讐のために爆弾事件に加担していた。やがて主人公は彼女を解放するという決断を下し、彼女を追う。爆弾犯と合流するも、女性はそこで爆弾犯を裏切り、彼を巻き込んで爆死させてしまう。
彼女が最終的に狙っていたのは市庁舎の爆破。主人公たちは現場に急行し、最後の対決へ。敵を制圧し、主人公が爆弾を解除することで事件は収束。
アクションや爆発シーンは盛りだくさんでしたが、物語全体にはどうにも緊張感が欠けていて、主演のセガールの無表情ぶりや、動きのない暗い画面、淡々としたカメラワークがさらに空気を重くしていました。
犯人が途中で退場するという展開は意外性があって面白いと思いましたが、最終的に真犯人が何の制裁も受けず、ただ事件が終わるだけという結末には驚かされました。しかもラストに至っては、セガールが「死ぬのは次のステップに進むことだ」みたいな人生訓を突然語り出し、爆弾の解除方法も「お前に任せる」と丸投げ。どちらのコードを切るかというお決まりの展開で終わるのも、今の時代にはちょっと厳しいと思いました。
無駄にキャストが豪華なのも謎ですが、これだけのメンツをよく集めたなという意味では、ある種プロデューサーの采配に感心する一本でした。
☆
鑑賞日:2011/03/18 DVD 2024/03/17 WOWOW
監督 | アルバート・ピュン |
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脚本 | ポール・ビー・マーゴリス |
出演 | スティーヴン・セガール |
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デニス・ホッパー | |
トム・サイズモア | |
ジェイミー・プレスリー |