ドラマ【ザ・ボーイズ シーズン2】感想(ネタバレ):【ザ・ボーイズ】最新シーズンはキャラクターの深い葛藤と圧巻のバイオレンスが魅力!

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●こんなお話

 ヒーローチーム、ボーイズ、ともに問題に対処するシーズン。

●感想

 『セブン』に新たなメンバーが加わり、その新メンバーがどうやら差別主義者であることが明らかになり、しかもナチスにまつわる不穏な展開が物語をさらに深刻なものにしています。ホームランダーの孤独感やサイコパス的な一面がますます加速し、その存在感がより強く印象に残るシーズンでした。

 一方で、Aトレインはセブンを解雇され悩み苦しみ、元メンバーのディープはセブンに戻れず、やむなく新興宗教に入ってしまうなど、それぞれのキャラクターが抱える葛藤も描かれていきます。ブッチャーは奥さんと共に逃亡を試みるものの、ホームランダーの子どもに対する複雑な気持ちが整理できず、血縁ではないけれど、愛する人が大切にしている子どもにどう折り合いをつけるのか、その葛藤が見どころ。

 キミコは弟と再会を果たすものの、復讐に取り憑かれている姿が描かれ、非常に緊張感のあるストーリー展開が続きます。またストームフロントとヒューイの恋人関係に危機が訪れ、そこからの危機突破も見応えがありました。さらに、ヒーロー会社に反対する議員が現れ、彼女を中心に世論が盛り上がり、主人公たちも彼女と協力して活動するなかで、その議員にまつわる秘密も明らかに。

 このように、各キャラクターがそれぞれのドラマを同時進行で進めていくため、どの話数も飽きることなく最後まで視聴できるシーズンとなりました。バイオレンス描写も一層過激になり、頭が爆発するシーンや、キミコの怪力で顔面が引きちぎられる場面、さらにはストームフロントによる黒人虐殺など人体破壊の描写が非常に生々しく迫力満点でした。ストームフロントの強さも際立っており、最終話での女性キャスト同士の激しい殴り合いは見どころでした。

 日本人キャストがメインで活躍していることは嬉しいポイントですが、弟役の役者さんの日本語が非常に聞き取りにくく、字幕が必須な点は少し残念に感じました。

 本作では人種差別や銃規制といった社会問題をヒーローものに巧みに落とし込みつつ、多彩な見せ場もふんだんに盛り込まれており、引き込まれる内容となっていました。最終話での頭爆破の衝撃的なシーンから次の展開への期待が高まる、見逃せないシーズンでした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2020/10/09 Amaonプライム・ビデオ 2024/06/17 Amaonプライム・ビデオ

製作総指揮エヴァン・ゴールドバーグ
セス・ローゲン
原作ガース・エニス
出演カール・アーバン
ジャック・クエイド
アントニー・スター
ドミニク・マケリゴット
ジェシー・T・アッシャー
エリン・モリアーティ
ラズ・アロンソ
トマー・カポン
福原かれん
ネイサン・ミッチェル
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