映画【ディープ・インパクト】感想(ネタバレ):地球滅亡の危機と家族の愛を描く感動作

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●こんなお話

 地球に巨大彗星がぶつかるってんで、彗星を破壊するために宇宙飛行士たちのミッションと地球で不安な人たちの話。

●感想

 天体観測をしていた主人公が、偶然見つけた新しい惑星の情報を専門家に送ったことから、物語が始まります。専門家の調査によって、その惑星(彗星)が地球に向かって接近していることが判明。

 一方、政治の世界でも別のドラマが進行する。記者が財務長官の不倫疑惑を追及するものの、それが事実とは異なっていたことが発覚。すると突然、FBIに拘束され、大統領の前に連れて行かれます。記者は「48時間だけ黙っていてくれたら、記者会見で一番に質問させる」との約束を取り付けます。

 その後の大統領記者会見では、地球に接近している彗星の存在がついに公表され、アメリカとロシアの共同作戦で、スペースシャトルによる破壊ミッションが発表されます。約束どおり記者は会見で一番の注目を浴び、一躍スター記者となっていきます。

 シャトルクルーには若手の宇宙飛行士が多く含まれていますが、なかには月面着陸経験のあるベテランパイロットも。任務中には、1人が事故で死亡し、もう1人は負傷。彗星への核爆弾設置は失敗し、彗星が2つに分裂してしまいます。続くミサイル攻撃も不発に終わり、人類はさらなる危機に直面。

 政府は100万人を避難させる計画を発表しますが、対象は50歳未満かつ抽選で選ばれた人たちに限られ、多くの人が絶望に包まれます。彗星を発見して有名になった主人公は、恋人と結婚して家族とともに避難しようとしますが、手続きのミスで恋人の家族が対象外とされてしまい、離れ離れに。

 主人公はシェルターに入る直前で恋人のもとへ向かう決意をし、渋滞の中で再会。2人で高台を目指して逃れようとします。一方、シャトルのメンバーたちは、分裂した彗星のうち大きい方に特攻し、爆破を成功させるミッションに挑みます。最後には家族に別れを告げながら、地球を救うため命を賭ける決断を下します。

 小さい方の彗星は海に落ち、大津波が発生し大きな被害をもたらしますが、それでも生き延びた人々は新たな希望を胸に再生へと歩み始めておしまい。

 彗星の発見から記者の取材、政府の対応、宇宙ミッションに至るまで、テンポよく進んでいく展開が非常に見ごたえがあり、最後まで飽きずに観られる作品でした。彗星破壊というスペクタクルな要素がありながらも、演出は淡々としていて、逆に現実味を感じられる作風になっていたのが印象的でした。

 人類滅亡を目前に控えて、それぞれのキャラクターがどのような決断をし、どんな想いを胸に動くのかが丁寧に描かれており、感動的なシーンも多く、胸に残る映画でした。派手すぎないけれどしっかりと心に響く、感動型のスペクタクル映画だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/09/14 NETFLIX 2024/06/16 Hulu

監督ミミ・レダー 
脚本マイケル・トルキン 
ブルース・ジョエル・ルービン
出演ロバート・デュヴァル 
ティア・レオーニ 
イライジャ・ウッド 
リリー・ソビエスキー 
ヴァネッサ・レッドグレイヴ 
マクシミリアン・シェル 
モーガン・フリーマン 
ジェームズ・クロムウェル 
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