映画【鵞鳥湖の夜】感想(ネタバレ)

the-wild-goose-lake
スポンサーリンク

●こんなお話

 窃盗団の内輪揉めから警官殺しをしちゃった主人公が娼婦と逃避行の話。

●感想

 話自体はシンプルで窃盗団が縄張り争いで揉めてバイク窃盗運動会を開いて勝った方が縄張りを取れるという争いをするけれど。揉めている相手の策略で主人公の舎弟が首ちょんぱになったり自分も撃ち殺されそうになってピンチになる。逃走中に警官を射殺しちゃって、懸賞金をかけられ警察に追われ窃盗団にも追われの主人公が、自らの懸賞金を妻に与える計画を立てるけど、いろんな人に裏切られたりして、さあ大変という。

 映像がとにかく美しくて影の使い方も不思議で惹きつけられるものでした。鵞鳥湖という無法地帯という設定も面白く、雑多な空気感も独特の雰囲気を醸し出していました。「ジンギスカン」を聞きながら光る靴でみんなで踊るとか笑っていいんだかどうなんだかというみんなのダンシングでした。肩を撃たれて一人で包帯を巻くって、こうやってやるんだというくるくる身体を回転させる主人公などもすごかったです。突発的に始まるバイオレンスシーンもびっくりするもので、最初のワイヤー首チャンパやビニル傘をまさかの胴体貫きからの傘を開くという描写も印象に残る名バイオレンスシーンでした。

 主人公に協力したりだましたりするヒロインが水浴嬢という仕事も初めて知る職業で、湖の周りで白い帽子をかぶり水着を着ているというのも興味深く見ることができました。

 1人の男が警察や敵対する窃盗団にしだいに追い詰められていくのを再開発が進む雑多な鵞鳥湖を舞台にした映像表現が面白い映画でした。

☆☆☆☆

鑑賞日:2021/09/27 DVD

監督ディアオ・イーナン 
脚本ディアオ・イーナン 
出演フー・ゴー 
グイ・ルンメイ 
リャオ・ファン 
レジーナ・ワン 
クイ・ダオ 
タイトルとURLをコピーしました