映画【三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 三銃士の活躍の話。

●感想

 最初の三銃士の初登場のアクションから峰不二子的なミラ・ジョボビッチとのやり取りなど、軽快でテンポのいいファーストシークエンスでした。その後も、ダルタニアンの上京物語に始まりダルタニアンと三銃士の出会い。そして、協力してのアクションシーン。ここまでは楽しく見ることができました。

 ところが、カタキ役であるフランスの枢機卿、イギリスの公爵、そしてミラジョボビッチの3人が出てくると。ダルタニアンたちの存在は忘れ去られ、この3人の悪巧みを延々30分以上見せられます。これは一体、誰が主人公の映画なのか? と疑問のまま進みました。フランスの若い王様の悩みなんか、正直、どうでもよかったです。ミラジョボのアクションシーンも話の流れに必要ないです。

 そして、やっと開始60分以上たってから、ダルタニアンと三銃士が再登場して、宝石を取り戻す旅が始まるという。長いです、ここまで。こっから物語が始まるのに。もう半分くらいまで進んでいるので、ここからが今度は高速で話が展開していき、三銃士の活躍は一切なくなってしまっているのが残念でした。三銃士の凄さが全くわからなかったです。

 何より驚いたのが、悪役達を倒さないでそのまま物語が終わるという。小者を倒して、おしまいというのが、そこに何のカタルシスも得られなかったです。

 ちょっと人物を描くバランスが悪すぎるのが問題だと思いました。主人公をはっきりとしてほしかったです。これでは、カタキ役たちが主人公だと思いました。

 フランスの枢機卿とかの屋敷の美術が凄かったのはよかったです。登場人物たちが話している後ろの柱の美術とかに意識が行ってしまいました。

☆☆☆

鑑賞日:2011/11/27 DVD

監督ポール・W・S・アンダーソン 
脚本アンドリュー・デイビス 
アレックス・リトバク 
原作アレクサンドル・デュマ 
出演ローガン・ラーマン 
オーランド・ブルーム 
ミラ・ジョヴォヴィッチ 
クリストフ・ヴァルツ 
レイ・スティーヴンソン 
マシュー・マクファディン 
マッツ・ミケルセン 
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