映画【座頭市あばれ凧】感想(ネタバレ)

The Sword of Zatoichi
スポンサーリンク

●こんなお話

 座頭市が狙撃されて負傷するけど、通りがかりの人たちに助けられる。その助けてくれた人たちへお礼の挨拶をする旅。

●感想

 そこでお世話になるヤクザ一家ともう1つのヤクザが対立している構図。座頭市がお世話になるヤクザは穏健で川の渡し賃を安くしたり、町民のために花火大会をやったり。けどお役人とずぶずぶの関係の対立するヤクザは利権を独り占めしようとしていろいろ行う。

 今作は、殺陣のシーンが工夫されていて水の中で斬りあったり、何と言ってもクライマックスの立ち回り。影の中を動き回ったり、真上から映したりホラー映画のような演出だったり工夫されていて面白かったです。シリーズの中でもカタキ役を叩き斬る数が多かったと思います。
 ただ、キャラクターの魅力が薄くて、穏健なヤクザさんにその息子さんは反抗期のような手柄を立てたいんだと親の心配をよそに動き回る。そんな弟を心配する姉。完全に悪い雰囲気いっぱいのどもりのヤクザさん。どれもが小粒な印象で面白味に欠けてしまうのが残念でした。
 それに善人がみんな殺されてしまうのも、チト陰険すぎて暗くてへこんじゃいました。

 座頭市に対するインパクトのある浪人がいないのが残念ですが、楽しめる娯楽活劇だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日:2014/04/04 DVD

監督池広一夫 
脚色犬塚稔 
原作子母沢寛 
出演勝新太郎 
久保菜穂子 
渚まゆみ 
五味龍太郎 
中村豊 
杉田康 
遠藤辰雄 
香川良介 
左卜全 
タイトルとURLをコピーしました