●こんなお話
良い地球人、悪い地球人、良いプレデター、悪いプレデターのバトルロワイヤルな話
●感想
シェーン・ブラック監督作品らしい人がゴミのように死んでいく80年代のアクション映画っぽいモブの人たちの扱いの酷さや軽口をたたくキャラクターたちなどがよかったです。
いきなり宇宙船同士のドッグファイトがあって、そのうちの1つがメキシコに墜落する。たまたま主人公の特殊部隊がメキシコの麻薬組織を狙撃しているところだったのが、宇宙船の墜落でそれを捜索したら仲間が殺され自分も危ないところ。そこでプレデターのアイテムを主人公が発見して、それを自分の家に送る。送られた家で息子さんが受け取って、天才なのでそのアイテムをいろいろ操っちゃうという。
100分という上映時間の割に登場人物たちの思惑が入り乱れて地球人同士での争いとか面白さを感じることができなかったです。かといって主人公たちの軍人のはみ出し者たちの軽口のたたき合いもキャラクターの深みや共感を特に得るわけでもなくただ長いだけにしか感じられなかったです。共感などもイマイチ得られないまま1人また1人とやられていっても特に感動や熱いものを感じることができなかったです。
スターゲイザー計画なる研究所でプレデターが捕獲されていて、そこに主人公と軍人の問題児たちが向かって。主人公の息子がプレデターのアイテムをいじってたらアイテムが発動して、案の定寝ていたプレデターが起き上がって研究所パニック。
主人公が冒頭でプレデターのアイテムを入手して自分がステルス迷彩になったりして驚くわけでもなく、あっという間に当たり前に凄い文明を受け入れたり。研究所は警備ゆるゆるだったりと話に入り込めない演出設定が多かったです。
アクションシーンは、全体的に暗いシーンが多くてその中での戦闘シーンも見にくくて誰がどこにいてどうやって戦っているのかとかわからず。バババ! という銃声だけしか印象に残らなかったです。プレデターの兵器とかもこのシリーズの魅力だと思いますが、何を使っているのかとかわからないため面白さを感じられなかったです。
プレデター同士での争いもあって、人間に届け物をもってきた1号というのも、だったら何でいきなり人間を襲って暴れまわってたのかとか大きいプレデターもカッコいいデザインとかも特になく、ただヌメッと大きいだけで気持ち悪さが強かったです。プレデターの新兵器や治療とかをもっと見たかったです。
クライマックスで主人公たちと研究所の人たちが集合してお互い敵視している状況になりますが、そこにプレデターが現れて主人公と研究所の人たちがとりあえず共闘という流れから森に行ってプレデターと戦うというのも気持ちの流れとかよくわからず、軍人がプレデターのブーメランみたいなのを投げてキャッチしようとして腕が切れる。とか、カタキ役っぽい研究所のボスがプレデターのガンを操っていると思いきや自爆。とかどういう気持ちでみればいいのかわからなかったです。
プレデターが翻訳機を使ったりその星で1番の生き物を狙ったりと新設定に面白さを感じることができずにむしろ余計な設定に思えたり、元奥さんの扱いが雑だったり、ヒロインがプレデターに積極的に絡んでいく動機がわかりにくかったり、悪い地球人たちのプレデターを追う組織の人たちの描き方も雑だったり、イマイチ登場人物たちの行動の動機がわかりにくいのがエンタメ映画としての面白さが欠けてしまっている映画だと思いました。
☆☆☆
鑑賞日: 2018/09/18 チネチッタ川崎 2019/03/08 Blu-ray 2021/11/30 Disney+
監督 | シェーン・ブラック |
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脚本 | シェーン・ブラック |
フレッド・デッカー |
出演 | ボイド・ホルブルック |
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トレヴァンテ・ローズ | |
オリヴィア・マン | |
トーマス・ジェーン | |
キーガン=マイケル・キー | |
ジェイコブ・トレンブレイ |
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