映画【ザ・ヘラクレス】感想(ネタバレ):無双すぎて笑える!? 爽快すぎるヘラクレスの戦いと神の力

the-legend-of-hercules
スポンサーリンク

●こんなお話

 神様ゼウスの息子のヘラクレスがスーパーパワー全開で大暴れする話。

●感想

 暴君の王が侵略戦争で勢力を拡大するなか、王妃は平和を望んで神に祈る。やがて神ゼウスの子を身ごもり、主人公・ヘラクレスが誕生。だがその運命は厳しく、ヘラクレスは父王にも兄にも憎まれ、愛する女性は兄の婚約者にされてしまう。

 彼が倒したライオンの手柄も兄に奪われ、やがて戦地に赴けという命令を受けて戦争へ。しかし敵に囚われ、故郷には戦死の報せが届く。

 ヘラクレスは剣闘士として奴隷となり、仲間と共に脱出と反乱を企てるが、仲間の家族が脅され裏切られたことで捕まってしまう。しかし神の力が目覚め、鎖を破って脱出。ついには軍勢を率いて父王のもとへ乗り込み、神の力を使って次々と敵兵をなぎ倒していく。

 ラストは父との直接対決。そして弟が恋人を人質に取るが、恋人は自ら短剣で弟ごと刺し、命を絶つ。ヘラクレスは父を打ち倒して物語はおしまい。

 約100分と短めの尺に数々の展開を詰め込みすぎたせいか、全体的に駆け足で、人物関係や感情の背景に深みが足りず、どこか置いてきぼりを食らう印象が残りました。冒頭のゼウスとの関係、王妃と暴君の夫婦関係の冷え方も唐突に感じられます。

 青年になったヘラクレスとお姫様の恋愛もサラリと描かれ、悪役の兄との対立もややテンプレ的ではありますが、アクションは見どころあり。特に終盤の無双モードは笑ってしまいそうになるレベルで吹っ飛ぶ兵士たちが痛快。スローモーションを活かした戦闘演出はゲーム的で爽快でした。

 ヒーローものとして新しさはないですが、さっくり気軽に楽しめる神話ベースのアクション映画として見どころはありました。深く考えず“強い主人公が暴れまくる”痛快さを求めて観るにはちょうどいい一本でした。

☆☆

鑑賞日: 2015/01/06 Blu-ray 2024/04/18 Amazonプライム・ビデオ

監督レニー・ハーリン 
脚本ショーン・フッド 
ダニエル・ジアト 
出演ケラン・ラッツ 
リアム・マッキンタイア 
リアム・ギャリガン 
スコット・アドキンス 
ジョナサン・シェック 
ロクサンヌ・マッキー 
ガイア・ワイス 
タイトルとURLをコピーしました