映画【グランド・マスター】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 中国武術を受け継ぐグランドマスターたちの戦いの話。

●感想

 実在の人物である武術家たちを1930年代から50年代までの激動の時代を描いていく映画で、格闘シーンを始め情景描写にスローモーションを多用した美しい映像が印象的な映画でした。

 120分ある映画ですが話の内容自体はそこまでシークエンスの数が多くないので退屈を感じる部分もありました。特にクライマックスは師匠を殺した兄弟子と娘さんの大みそかでの汽車が走るホームでの格闘シーンで、ここのアクションが素晴らしいだけに。その後はこれといった格闘がないまま30分ほど続くのが辛かったです。
 それに3人のうち、カミソリという男はほとんど本筋に絡まず。国民党として抗日運動をして国民党を抜けて香港で弟子を取るというだけで、主人公のイップマンとかと全く絡まない存在なのもチグハグな感じでした。

 3人の武術化の生きざま、武術に関する考えを異様とまで思うクローズアップだったりファンタジックな映像で包んだ映画で面白かったです。その分、カタキ役である兄弟子だったりカミソリだったりの心理描写がチト足りないのかな? と残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2013/06/08 MOVIX橋本

監督ウォン・カーウァイ 
脚本ウォン・カーウァイ 
出演トニー・レオン 
チャン・ツィイー 
チャン・チェン 
マックス・チャン 
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