●こんなお話
スタントマンが主役が行方不明になって捜索しながら元恋人とヨリを戻すのか戻さないかの話。
●感想
主人公のスタントマンが恋人であるカメラアシスタントと平和な日々を過ごすところから始まる。いつも通り仕事に励んでいたけど、主演俳優が納得せず、もう一度スタントを行うことに。ところが、その際に背骨を負傷してしまい、主人公はやむなく引退を余儀なくされる。
それから18か月が経過し、主人公は駐車係として静かな生活を送っている。そんな折、プロデューサーから再び現場に復帰するよう依頼されますが、当初は断るものの、監督がかつての恋人であるカメラアシスタントであることを知り、撮影現場へ。
復帰後はスタントの仕事に取り組みますが、監督は主人公の復帰を知らず、ご指名でもない様子。それでも主人公はカースタントで世界記録のクラッシュを決めたり、何度も火だるまの危険な演技をこなしたり。
しかし、主演俳優と連絡が取れなくなり、プロデューサーの焦りから、主人公は主演俳優の自宅へ赴きます。そこでは女性に襲われるけど、その女性に誘われてクラブへ行くと、麻薬の売人と遭遇し、麻薬を盛られた上で喧嘩となり、その後売人を追いかけていきます。さらに主演俳優の警備担当者と接触し、麻薬売買の現場とされるホテルの部屋に入ると、死体が発見してしまい、大慌てで逃走。警察に相談して現場に戻ると、死体は消えており、謎は深まる。
主人公は主演俳優の犬の世話をするスタッフに話を聞き、主演俳優のスマホに何か秘密があることを突き止めます。しかし、謎の集団に襲撃されスタッフがさらわれて、カーチェイスを繰り広げ、スマホを奪い返すという。
スマホのロック解除には詳しいスタッフの協力を仰ぎ、パスワードを探すため再度主演俳優の家を訪れ、ついにパスワードを発見。中には主演俳優が事故でスタントマンを殺害した証拠動画が保存されていた。そこへ襲撃部隊が現れますが、主人公は迎撃し、逃げ出した船で探していた主演俳優を捕まえます。
全ては主人公に罪をなすりつけるための計画であり、殺されそうになった主人公はボートで逃亡。激しいチェイスの末、爆破が起こり、主人公は死亡したことにされてしまいます。世間では主人公が殺人容疑者として報道される事態にまで発展。
監督のもとへこっそりと現れた主人公と協力し、主演俳優の罪を暴くための作戦が開始され。スタントチームと力を合わせて主演俳優を追い詰め、ついには罪の自白に成功。ところが主演俳優と協力者であるプロデューサーが自白の録音を奪って逃亡を試みるものの、主人公たちが阻止し、おしまい。
映画の撮影現場の描写は非常に魅力的で、多くのスタッフやキャストが一丸となって作品を作り上げていく過程が生き生きと描かれており、観ていてとても楽しいものでした。また、スタントマンを主人公に据え、その特技を活かして逆転劇を繰り広げる展開も見応えがありました。
ただ、恋愛要素については、主人公と恋人が再会してからの1対1の会話シーンが多く、その部分はややテンポが停滞し、少し退屈に感じられる場面も。したがって、恋愛ドラマとして2人の関係を強く応援する気持ちにはあまりなれなかった点は少々残念でした。
☆☆☆
鑑賞日:2024/08/18 イオンシネマ座間
監督 | デヴィッド・リーチ |
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脚本 | ドリュー・ピアース |
オリジナルTVシリーズ創造 | グレン・A・ラーソン |
出演 | ライアン・ゴズリング |
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エミリー・ブラント | |
アーロン・テイラー=ジョンソン | |
ウィンストン・デューク | |
ハンナ・ワディンガム | |
ステファニー・スー |