映画【エクスペリメント(2010)】感想(ネタバレ)

the-experiment
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●こんなお話

 擬似で刑務所を再現する実験の話。

●感想

 囚人と看守に分かれて、最初はのんびりやっていたのに。だんだんと看守側が、ドSっぷりを発揮していきますが。看守側のリーダーとなるフォレスト・ウィテカーの変貌っぷりは凄まじく、観てるだけでめちゃくちゃ怖いです。

 ただ、そのフォレスト・ウィテカーの背景をほとんど描いていないので。最初は心優しい人物として見せてくれないと、環境で変貌していってしまうという恐怖が伝わりずらかったです。最初から、サドな男にしか見えないです。

 それに、最初に説明されるルールというのが。中盤から全く無視されていて、「暴力を振るったら即おしまい」というルールがありますが。完全に暴力と呼ばれる行為を行っています。しまいには、ボコボコにされて血まみれの人物を監視カメラの前で平気で歩かせたりしてるのが謎でした。暴力の定義が全くわかりませんでした。
 監視カメラのない部屋があったりして、実験が成立しない部屋までありました。

 実験の意味も何の説明もないので、クライマックスが終わって。普通にみんなで仲良く帰ってるし。さっきまで殺し合いをしていて、実際に死人が出ているのに。何事もなく去っていくのが理解できませんでした。

 せっかく、人間の凶暴性がしだいに出てくるという面白さがあっただけに。ストーリーがハチャメチャなのが、本当に残念な映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/10/11 DVD

監督ポール・T・シュアリング 
脚本ポール・T・シュアリング 
出演エイドリアン・ブロディ 
フォレスト・ウィテカー 
キャム・ギガンデット 
クリフトン・コリンズ・Jr 
フィッシャー・スティーヴンス 
マギー・グレイス 
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