映画【スイス・アーミー・マン】感想

☆☆☆

●こんなお話

 万能ナイフみたいな万能死体と森でサバイバルするうちに自分らしく生きることみたいなことに気づいていく話。 

 詳しいあらすじ解説はMIHOシネマさんの映画ブログにて

●感想

 冒頭のおならをする死体に乗る主人公のカットから印象的なカットが多くて独特の映像美がカッコ良かったです。アップル製品とかの新CMを見ているかのような感覚でした。バスの中で片思いの女の子に声をかけたり水中から飛び出るところとかスローの使い方も印象に残る映像が多かったです。 

 ただの死体ではなく何でもアリの死体の役割をもっていて、体内のガスの放出で海を渡り引火すればガスバーナーになり口からの噴射で銃になり、水をためることもできて死後硬直の指で火打石にもなり、歯で髭剃りとかもできたりする。その利用方法のギミックの楽しさで見ることができました。 

 主人公の孤独をいやす存在として死体があって主人公の妄想なのだろうけれど、この映画はそこらへんのリアリティは重要ではなくて、主人公がスマホの壁紙にしている女性への恋心とそれに向き合う主人公がメインに描かれていきました。 

 死体との山奥でのサバイバルを通して自分自身を見つめる展開になっていって、好きになった相手を遠くから眺めるだけで視点を変えれば切ない片思いになり気持ち悪いストーカーになるという。 

 個人的には人生の応援歌みたいなのをファンタジーとして見せるのはあまり好みでなく、どうやって知識や経験をいかしてサバイバルを脱出するのかと期待して見ていたら、全く違うものを見せられて終始戸惑ってしまう90分でした。しかも現実とファンタジーの境目がぼやけたままで進むので笑える展開が多いけど、それすらも戸惑ってしまう映画でした。それにCMみたいな映像はカッコいいけど、それが90分続くのも退屈に感じるのだと勉強になる映画でした。 

☆☆☆

鑑賞日: 2017/09/25 TOHOシネマズ川崎

監督ダニエル・シャイナート 
ダニエル・クワン 
脚本ダニエル・シャイナート 
ダニエル・クワン 
出演ダニエル・ラドクリフ 
ポール・ダノ
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