●こんなお話
ビッグバンドを結成して楽器の練習をして音楽祭で披露するまでの話。
●感想
補修を受けていた主人公たちは、吹奏楽部が野球部の応援に出かけた後に「お弁当を忘れている」と気づきます。授業を抜け出して野球場へと弁当を届けに向かう途中、転んでお弁当を落としたり、1つ食べたりしながらも、なんとか届けることに成功。
しかしその夜、吹奏楽部がまさかの食中毒に。唯一お弁当を食べなかった生徒のもとに、主人公たちが呼ばれ、急きょ代役として吹奏楽の練習に参加することになります。
最初は全く演奏できなかった彼らも、肺活量トレーニングや自主練、家財を売って中古の楽器を揃えるなど、本気で取り組み始め、徐々に上達。やがて「本番に出たい」という気持ちも芽生えていきます。
吹奏楽部が復活し、いったんは解散となるものの、燃え尽きたような虚しさが残り、バラバラになっていたメンバーたち。そんなある日、河原で主人公が一人演奏していると、次々に他の仲間たちもやってきて演奏を始め、「やっぱりまたやろう」と活動を再開します。
資金を得るためスーパーでアルバイトを始めるも、騒動を起こしてクビに。メンバーが次第に離れていく中、残った仲間とともに、あるメンバーの祖父の山でマツタケ狩りを決行。イノシシと遭遇しつつも撃退に成功し、なんと町から感謝状と報酬を得て、楽器を購入します。
実は補修の先生がジャズ好きであることが判明し、彼から教わることに。しかし先生も楽器が演奏できず、こっそり練習していたことが発覚。壊れた楽器は地元の溶接工の若者たちに頼み、修理をしてもらいます。
そしていよいよ音楽祭本番…のはずが、主人公は出場届を出し忘れていたことを言い出せずにいました。出場を諦めかけたそのとき、吹奏楽部の先生がバスで迎えに現れ、ギリギリで会場に滑り込み、感動の演奏を披露しておしまい。
方言やコメディ要素、音楽と青春が詰まった本作。特にマツタケ狩りのセルフストップモーション映像など、笑って泣ける見どころが満載でした。
一方で、主人公の「出場届を出してなかった」ことへのシリアスな悩みや、バスが電車に横付けする展開など、ツッコミどころ満載なのも事実。補修の先生が指導者なのに楽器が吹けないなど、キャラクター設定に疑問を感じる部分もありましたが、「先生も悩む」という視点を描いている点では新鮮でした。
☆☆☆
鑑賞日:2024/12/07 DVD
| 監督 | 矢口史靖 |
|---|---|
| 脚本 | 矢口史靖 |
| 出演 | 上野樹里 |
|---|---|
| 平岡祐太 | |
| 貫地谷しほり | |
| 本仮屋ユイカ | |
| 豊島由佳梨 | |
| 関根香菜 | |
| 水田芙美子 | |
| あすか | |
| 中村知世 | |
| 根本直枝 | |
| 松田まどか | |
| 金崎睦美 | |
| あべなぎさ | |
| 長嶋美紗 | |
| 藤原絵理 | |
| 中沢なつき | |
| 辰巳奈都子 | |
| 竹中直人 | |
| 白石美帆 | |
| 小日向文世 | |
| 渡辺えり子 | |
| 桜むつ子 | |
| 谷啓 | |
| 徳井優 | |
| 田中要次 | |
| 木野花 | |
| 大倉孝二 | |
| 菅原大吉 | |
| 西田尚美 | |
| 江口のりこ | |
| 眞島秀和 | |
| 三上真史 | |
| 福士誠治 | |
| 高橋一生 | |
| 佐藤二朗 | |
| 森下能幸 | |
| 宝井誠明 | |
| 坂田聡 | |
| 金子莉奈 | |
| 谷本和優 | |
| 岩佐真悠子 | |
| 森康子 | |
| 林田麻里 | |
| 武田祐子 | |
| 小形雄二 |


