映画【“それ”がいる森】感想(ネタバレ):山奥の果物農家と謎の宇宙人襲撃、子どもたちを守る家族の奮闘劇

Sore ga Iru Mori
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●こんなお話

 森で子どもたちが消息不明になって真相を探る話。

●感想

 金を強奪したカップルが山の中に逃げ込むシーンから物語が始まる。主人公は果物農家で働いていて、ビニールハウスで疫病が発生し頭を悩ませている。そこに3年間離れて暮らしていた息子が突然やってきて、勝手に住み着いてしまう。息子は別れた奥さんの元から逃げてきたらしい。

 息子は転校先で女子には人気があるが、男子には疎外されてサッカー対決をしたり、友達ができて秘密基地を紹介されたりする。ある日、森の中で大きな建物を発見し、驚く小学生の姿も描かれる。

 誰も信じてくれないため、主人公と息子は再び森に入り、何かに襲われる。帰らない息子をGPSで探し、やっと息子だけ発見。息子は襲われたと話し、友達のスマホにその証拠が映っているはずだと伝える。主人公は森の中で奇跡的にスマホを見つけ、その写真には銀色の生物らしきものが写っていた。

 子どもがさらわれる事件が起こり、熊の仕業だとして猟友会が熊を撃ち殺し一件落着と思われたが、主人公はまだ事件が解決していないと確信。60年前の同様の事件の生存者から宇宙人の存在を聞かされるが、警察に訴えても相手にされない。

 警察が山で犯人を捜索する間、子どもたちは学校に留まるよう指示されるが、宇宙人が警察を皆殺しにし小学校を襲撃。宇宙人は子どもの成長ホルモンを目当てに捕食していたことが判明する。主人公も息子がさらわれたため、果物の疫病に感染した棒を使い宇宙人を撃退。宇宙人の腹を切り裂いて脱出し、UFOが飛び去り、平和な生活が戻って物語はおしまい。

 ホラー的要素はあるが恐怖表現はほとんどなく、宇宙人の登場も現代的に映すとギャグにしか見えないシーンも多いです。子ども映画の要素もありつつ、大げさでわかりやすい学校描写、特に知らない小学生のサッカーシーンが延々と続くのは見ていてつらい部分でした。

 好みの問題だと思いますが、登場人物が一人の時に「なんだこれは?」「泥棒か?」「ただの閉じ忘れかよ」といった独り言のような感情吐露が多く、それが盛り下がる原因にもなっていました。ぶっ飛んだビジュアルが目立つため、珍作感が強まる作品と言えます。果物の疫病に弱いという点は意外な学びとして残る映画でした。

鑑賞日:2024/04/06 Amazonプライム・ビデオ

監督中田秀夫 
脚本ブラジリィー・アン・山田 
大石哲也 
出演相葉雅紀 
松本穂香 
上原剣心(ジャニーズ Jr.)
江口のりこ 
尾形貴弘 
中村里帆 
綾乃彩 
松嶋亮太 
吉本菜穂子 
山下穂大 
嶺岸煌桜 
潤浩 
眞島秀和 
宇野祥平 
松浦祐也 
酒向芳 
野間口徹 
小日向文世 
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