映画【ソロモンの偽証 後篇・裁判】感想(ネタバレ)

Solomon's Perjury
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●こんなお話

 何とか裁判をしようと頑張って、それぞれの罪に自ら向き合っていく話。

●感想

 真犯人を探す裁判ではなく、何故2人も死者を出すまでに至ったのか真実を知りたいと生徒たちがいよいよ裁判が開かれていきます。
 柏木クンは本当に自殺だったのか? 他殺だったのか? 告発文を出したのは誰だったのか? 新たに判明した柏木クンの家にかかってきた4件の電話は誰からなのか? 子どもも大人も入り乱れて裁判が進んでいきます。

 前編では謎が提示されてそれに戸惑いながらも動き始めるのが面白かったですが、裁判が始まって画として動きがなくなって、永遠と感謝や謝罪を淡々と描写していくだけなので、140分もの長さが退屈に感じてしまいました。
 1番の問題は冒頭に亡くなった柏木クンの描写があまりないので、この映画のキーマンとなる神原クンとの関係の背景がわからないので、神原クンに対してどうしてあんなことを言うのだろう? というのが映画を見ただけではわからなかったです。ただただ嫌な奴にしか見えなかったです。

 刑事は大出クンの捜査の甘さを指摘され、校長は生徒を守るためとはいえ犠牲者を出したこと、生徒と向き合うのを諦めていた担任。
 そしていじめられていた三宅さんは亡くなった松井さんに対する思いが襲い掛かってくる。大出クンは自らのいじめを読み上げされられる。
 神原クンは柏木クンを救えなかったことを後悔している。
 全員が何かしらの傷や罪を背負っていて、それに向き合っていく物語。
 この裁判を傍聴しているかのような疲労感とそして達成感を感じられる映画でした。

 けどやっぱり前後篇に分けるのではなく、1本で公開してほしかった映画でした。そして前編を見終わったあとの後篇の予告が1番盛り上がって、予告編作った人良い仕事したなという映画でした。 

☆☆

鑑賞日: 2015/04/14 TOHOシネマズ南大沢

監督成島出 
脚本真辺克彦 
原作宮部みゆき
出演藤野涼子 
板垣瑞生 
石井杏奈 
清水尋也 
富田望生 
前田航基 
望月歩 
西畑澪花 
若林時英 
西村成忠 
加藤幹夫 
石川新太 
佐々木蔵之介 
夏川結衣 
永作博美 
黒木華 
田畑智子 
松重豊 
小日向文世 
尾野真千子 

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