映画【シン・ウルトラマン】感想(ネタバレ)

Shin-Ultraman
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●こんなお話

 日本に現れる巨大不明生物と戦う光の巨人や人間たちの話。

●感想

 日本に怪獣がいっぱい現れる世界で怪獣対策の政府機関の人たちが対応に当たっている。避難していない人を発見して主人公が助けに行ったらちょうど空からウルトラマンがやってきて、その衝撃波に主人公が巻き込まれる。

 ウルトラマンが怪獣と戦って撃退して空に去る。あの光の巨人は何なんだとなったり、新しく赴任した女性が主人公のバディとなるけれど、主人公の様子がおかしかったり。

 さらに怪獣が現れて地面を突き進んで核廃棄施設にたどり着くまで撃退したくて米軍の爆弾を使ったりするけれど止められずどうしようとなっていたところを主人公がみんなの前から姿を消して、ウルトラマンに変身してドリルの怪獣と戦って撃退。

 次は人間ののもとに交渉してくる外星人が現れて人間と条約を結びたいうんぬんがあって、ウルトラマンがその外星人に拉致されてしまう。ニセウルトラマンが暴れて人類の脅威だという事になって条約を結ぼうと人間が焦る。主人公の元同僚の情報をもとにバディの女性が主人公をレスキューしてウルトラマンに変身してニセウルトラマンと戦って、条約を阻止する。

 次に現れたのはものすごい科学技術力がある外星人で人間を巨大化させたりできる技術を披露して、人類の上位概念においてくれという条約を結ぼうとする。けれど実は人類を兵器として使ううんぬんの思惑があって主人公と科特隊の仲間たちとその条約締結の日に阻止して、ウルトラマンと怪獣が戦うけど、光の星の使者が現れて外星人はウルトラマンの意見を飲んで立ち去る。

 次にウルトラマンと同族の巨人が現れて光の星の決定で人類を滅ぼそうとするというのでウルトラマンはそれを拒否して地球を滅ぼす兵器のゼットンを倒そうとするけれど負けてしまう。

 ウルトラマンが残していた情報で人類の叡智を集めてゼットンの弱点を探ってウルトラマンがその方法でゼットンを倒す。光の使者が人類の勇気とかを認めて滅ぼすのはやめるけどウルトラマンを連れて帰るとか話して、ウルトラマンは拒否して地球に残りたいとか話して、主人公が目覚めておしまい。

 冒頭から高速で読ませる気がないテロップで世界観の説明がありますが、なぜ読めないくらいのスピードなのか謎の演出で戸惑うツカミでした。

 怪獣が現れるので怪獣専門の組織の主人公たちと自衛隊が協力して透明で電気を食べる怪獣が出現してそれの対応が最初に描かれます。基本、特撮パートで怪獣たちが暴れるのを人間たちがその状況を台詞で説明するという昔の格闘漫画みたいな見せ方でした。

 ドローンに子供が映ったので「自分が助けに行きます」と斎藤工さんが飛び出す。なぜあなたが? という疑問の急展開でそこに空からウルトラマンが登場。それに巻き込まれるためだけの状況の作り方が雑に感じました。

 ウルトラマンの活躍で怪獣を倒して、ウルトラマンは何だったのかという展開があったり、地底怪獣が現れてそれの対応。ウルトラマンが現れて放射性物質をまき散らさないように戦ったので人類の味方なのではないかと主人公の組織が考え始める。ウルトラマンが敵だという外来星人がきて、世界がウルトラマンを脅威とみなし、斎藤工さんを拉致してそれを助ける長澤まさみさん。ニセウルトラマンが暴れてモノホンのウルトラマンとの戦い。

 さらには別の宇宙人メフィラス星人が暴力ではなく契約とか理知的な行動で人類を支配下に置こうとする流れ。やたらと小難しい台詞のやりとりが続いてここらへんは退屈でした。

 ウルトラマンと直接対決するメフィラス。けど手を引いてその場を立ち去ってしまう流れも不完全燃焼な終わり方でした。

 そして光の国からの使者が現れて人類を抹殺しようとするので、ウルトラマンは人類サイドに立って戦う。宇宙からゼットンが攻撃をしようとして、勝ち目のない戦いに挑む主人公たち。

 このゼットンとの戦いもいつゼットンが宇宙から降りてくるのかタイムリミットがわからないため、だいぶのんびりした戦いで緊張感いっさいなかったです。斎藤工さんが一回やられて意識を失って病院で目覚めてとかの間もゼットンは宙に浮いていて、どういう戦いなのだろうかと呆然と見ていました。

 斎藤工さんがウルトラマンと同化して人間社会では異質な動きをして、そういうカルチャーギャップものとしての面白さとか新しくやってくる長澤まさみさんと2人でやたら「バディ」と相棒感を強調したりして、かといって2人の友情がそこまで描かれるわけでもなく。全く盛り上がらない人間ドラマでした。短編がくし団子的につながっているだけなので、テレビシリーズでやれば感情移入とかできたと思いました。

 肝心の特撮パートもどれも似たように感じてしまってだんだんと盛り下がっていき、クライマックスのゼットンとの戦いもこれで終わり? という見せ場でした。

 やたらと女性のお尻とかスカートの中身が見えそうになるとか2022年の映画でそういう視点を入れるのかとか「何? 〇〇が××で見つかった!」と電話で繰り返すという「太陽にほえろ」とかの時代から変わっていない電話応対にガッカリの映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/05/14 シネマサンシャイン平和島 2022/11/20 Amazonプライム・ビデオ

監督樋口真嗣 
脚本庵野秀明 
出演斎藤工 
長澤まさみ 
西島秀俊 
有岡大貴 
早見あかり 
田中哲司 
山本耕史 
岩松了 
嶋田久作 
益岡徹 
長塚圭史 
山崎一 
和田聰宏 
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