映画【シャニダールの花】感想(ネタバレ)

Flower of Shanidar
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●こんなお話

 人に寄生する花をめぐる話。

●感想

 女性の身体に寄生する花があらわれる現象があって、それの研究をしている人たちが主人公。研究者の主人公とそこにセラピストとしてやってくるヒロインから物語が始まります。

 淡々と進む映画で雰囲気で楽しむ映画だので気合入れてみないとIQの低いボクはかなり辛い映画でした。
 女性の身体に咲いた花を研究していて、身体から花を取ってしまうと女性は死んでしまうらしい。身体に花が咲いてしまう提供者と呼ばれる人たちが交互に現れて研究していく展開。
 そんな合間に主人公とヒロインの恋があったりして。

 ちょっと何を描きたいのか焦点がピンボケに思えてしまうのが退屈の原因だと思いました。綾野剛さん黒木華さんの独特の雰囲気で引っ張っていってはくれますが、結局あのシーンのあの意味は何だったの? というのばかりがノイズになってしまって見ている間ずっと考え込んでしまって入り込めなかったです。
 確かに後半でシャニダールの花の意味するところは描かれますが、それだったら物語の大半の研究所のシークエンスが果たしてあれだけの時間をかけて描く必要があったのか? もっと主人公とヒロインの恋愛について掘り下げたほうがよかったのではないか? なんて思ってしまいます。

 何で花が女性にだけ咲くのか? 花をとると死んでしまうのか? 研究所の所長の意味深な台詞って何だったの? とか時間をかけてじっくりじっくり描いてる伏線のようなものが一切答えがなくほったからし感が強まってしまうのだと思いました。

 女性の身体に花が咲くというアイデアとSFな世界観の雰囲気は面白かっただけに、意図することが読みにくい映画で難しかったです。

☆☆

鑑賞日:2014/02/23 DVD

監督石井岳龍 
脚本じんのひろあき 
石井岳龍 
田中智章 
出演綾野剛 
黒木華 
刈谷友衣子 
山下リオ 
古舘寛治 
伊藤歩 
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