映画【第7鉱区】感想(ネタバレ):石油採掘施設でクリーチャーが襲来!韓国発のサバイバルモンスター映画

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●こんなお話

 石油採掘施設でクリーチャーに襲われる話。

●感想

 石油発掘施設で働く主人公たちのもとに、主人公のおじでもある隊長がやってきて、発掘作業に一気に熱が入る。施設内には研究員たちもいて、どうやら海中のクリオネのような謎の生物を使った実験が行われている。

 そんな中、若い作業員が作業中に事故死。仲間たちはショックを受けるが、それだけでは終わらず、今度は女性研究員が転落死。自殺か他殺か分からず、疑心暗鬼が広がる。さらに医者も死に、疑われた男性を隔離したものの、その彼も謎の死を遂げる。そしてついに、本物のクリーチャーが姿を現す。

 銃を持って立ち向かう隊長と主人公。しかし、なかなか倒れない。隊長はライターでクリーチャーを炎上させるが、実はこのクリーチャーには可燃性の体液があり、燃やせば燃料資源として無限に燃え続ける性質があるという。韓国を産油国にするためにクリーチャーを開発したという真実が明らかになる。ただし、凶暴性があることは伏せられていた。

 その後も施設内で襲撃が続き、ヘリポートでは隊長がクリーチャーと一騎打ちになって自爆のように燃やされる。主人公の恋人はクリーチャーに引っ張られて落下し、他の仲間たちもパニック状態。逃げる途中で、怪我人を見捨てるかどうかで揉める場面もあり、仲間割れが起きる。

 最終的に主人公だけが生き残り、バイクで施設内を走り回って最後の決戦へ。ドリルを使ってクリーチャーを撃退し、物語はおしまい。

 ストーリーは「謎の生物に襲われる」というよくあるクリーチャー映画の王道をなぞっており、設定や展開に目新しさは少ないと思います。全体のテンポもやや遅めで、クリーチャーが初登場するのは35分経ってから。前半は作業員たちの日常描写が長く感じられました。

 とはいえ、クリーチャーの登場シーンは多く、攻撃のしつこさはなかなか。倒しても倒しても立ち上がってくるしぶとさには迫力がありました。ただ、暗い映像が多く、せっかくの造形が見えにくいのは惜しいです。もっと明るい画面で見たかったです。

 クリーチャーが人間に何をしているのかも分かりづらく、食べているのか単にぶん投げているだけなのか曖昧。人間ドラマも薄く、登場人物はステレオタイプが多くて深みがなかったです。特に主人公の恋人は空気のような存在で、後半は一方的に不幸になるだけという展開。

 総じて、新鮮味には欠けるものの、100分間しっかり楽しめるクリーチャーパニック映画でした。

☆☆

鑑賞日:2011/11/11 試写会 2024/03/22 Hulu

監督キム・ジフン 
脚本キム・フィ 
ユン・ジェギュン 
出演ハ・ジウォン 
アン・ソンギ 
オ・ジホ 
イ・ハンウィ 
ソン・セビョク 
チャ・イェリョン 
パク・チョルミン 
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