映画【スカー・フェイス】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 キューバの移民がチンピラからマフィアのボスになっていく話。

●感想

 ひたすら叫んで怒っている主人公トニー・モンタナのカッコよさにつきると思います。女と子どもは殺さないという主義なんかも魅力の1つで、そのせいで追い込まれようとも食ってかかる姿なんか最高でした。
 どれだけのし上がろうと、欲望は飽く事がないってのが凄いです。ギラギラしすぎです。

 バイオレンスシーンも凄まじく、チェーンソーでわざわざ殺さなくてもってところやヘリコプターから首つらなくてもってところとか。物凄い殺され方をされていく登場人物が凄いです。そして、クライマックスの銃撃戦の素晴らしさ。これだけでも170分見た価値がありました。

 トニー・モンタナが、一目ぼれするボスの女でヒロインのミシェル・ファイファーの美しさも最高ですが。最初から最後まで、喧嘩してるのが驚きです。絶対、上手くいかない2人だよ。と思ってしまいます。

 ただ主人公は勢いだけで突っ走るような男なので、2時間50分経っても大物麻薬王に見えないのが残念でした。ずっとチンピラのような感じにしか見えなかったです。しかし、それがこのトニー・モンタナという男の底で。だから、一瞬の栄光だけで。誰も信じず、傷つけていくだけの男の一生を見れたのかもしれません。

 金と権力と麻薬に溺れてキューバ訛りで叫ぶ男の生涯を迫力ある映画でよかったです。

☆☆☆☆

鑑賞日:2011/11/06 Blu-ray

監督ブライアン・デ・パルマ 
脚本オリヴァー・ストーン 
出演アル・パチーノ 
スティーヴン・バウアー 
ミシェル・ファイファー 
メアリー・エリザベス・マストラントニオ 
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